自分の助言集をつくる
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以前は、治療を開始する前に必要な検査はすべて入院してから行われていましたが、現在は、入院期間が短縮され、検査についても外来で行えるものは外来で行うようになってきています。
また、入院期間は、どんな治療をするか、身体の状態や治療経過など、人によって異なります。入院することが決まったら、医師や看護師に入院期間はどれくらいになるのか、たずねてみましょう。
保険医療の範囲では、5人以上の大部屋を利用するのが通常です。個室や2~4人部屋の場合、差額ベッド代が設定されている場合があります。差額ベッドは正確には『特別療養環境室』と呼ばれ、静かな環境や設備の整った病室(療養環境)で医療を受けたい場合に、保険適用外の費用を別に支払って利用するベッドです。差額ベッド代は、病院によって金額が異なるので、入院された際には、差額ベッド代をあらかじめ確認されておいた方がよいと思います。
また、何人部屋があるのか、その場合は差額ベッド代がかかるのかなど事前に確認することも可能です。
入院費は、治療や薬代以外に、入院基本料(平均在院日数や看護師配置より異なります)、食事代などを合わせたものになります。
入院前に、ご自分の治療が全体としてだいたいどのくらいの医療費がかかるのか、医師あるいは会計事務に確認してみましょう。どのくらいお金を準備しておいたらよいか把握しておくことは、安心感にもつながります。また、医療費の支払い方法も確認しておいた方がよいでしょう。
入院の場合は、1か月単位で請求書が出されることが多いと思います。支払期限までの間に費用を準備し、会計の窓口で支払います。
『入院のご案内』などのパンフレットに、請求書がいつ頃くるか、いつ頃までに支払うのかなどの説明がのっていることもあります。のっていない場合は、事前に確認しておきましょう。
1か月以内の入院の場合は、退院日に支払いがあることが多いので、あらかじめ退院する数日前に概算金額を確認し、費用を準備しておくと良いでしょう。
<入院費のポイント>
◎ 差額ベッドがあるか、利用する場合は費用を確認
◎ 請求書はいつ頃くるか、いつ頃までに支払うのか、支払い方法(カードは利用できるかなど)を確認
◎ 支払い前に概算金額を確認し、費用を準備しておく
民間の保険会社の医療保険やがん保険などに加入していれば、保険の支払いがどのようになっているか、入院前にでも確認しておきましょう。どういう条件だと支払われるのか、1日いくら支払われるのか、いつ頃保険がおりるのか、申請手続きはどうなのかなど、加入している保険会社に確認しましょう。
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