自分の助言集をつくる
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患者さんの多くは、「がんは進行する病気」という認識があるため、がんと告知されると、一日も早く治療を始めなければと追い込まれた気持ちになります。
しかし、急激に大きくなるがんもないことはないのですが、多くの場合、何年もの時間を経て大きくなっているといえます。ですから、早期発見、早期治療といっても慌てず、治療方法を十分に理解し、自分で納得して治療を受けることが大切です。
入院までの待機期間は、入院予約数や疾患、治療法などによっても異なってきます。
特に、がん専門病院や大学病院などの大きな病院は、同じような治療目的の患者さんが多く、入院待ちが長くなりがちです。治療前の待機期間は、どの方も不安を抱えながら日々を過ごされています。
入院までの期間には、治療の前段階として治療のために必要な全身状態の検査などを進めていきます。
ですから、入院を待っている間は何もしていないというわけではなく、治療に向けた計画がその間も進んでいるのです。
以前は、こうした検査もすべて入院してから行われていましたが、現在は入院期間が短縮され、治療直前に入院することが多くなりました。
不安が強く、とてもつらいとき、自分の気持ちを受けとめてくれる人、家族や何でも話せる友人に、不安に思っていることや揺れる思いを聴いてもらうことも気持ちを楽にします。一人でつらさを抱え込まないで、周囲の人に話してみましょう。泣いてしまってもかまいません。
また、口にしなくても、ふっと自分を心配し気遣う周囲の人々の思いが感じられたとき、一人ではない、と感じて温かい気持ちになれます。そんな時間が、ほんの少しでも気持ちを楽にしてくれると思います。
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