自分の助言集をつくる
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【お見舞いは断ってもかまわない】
お見舞いの面会が負担に感じるようであれば、はっきりと断ってかまわないと思います。自分から相手に伝えるのが難しいようであれば、ご家族に協力してもらいましょう。
担当医に「感染にかからないように」と念を押されていたということで、お見舞いの方に事情を説明されたのだと思いますが、医学的な事柄を言葉で説明するのはとても難しく、時には不要な誤解を招く可能性もあります。
会えない理由を、もし、自分や家族から相手にうまく伝えることができるという自信がないときには、看護師に相談して、ナースステーションで説明してもらえないか、お願いするのもよいでしょう。
病院まで足を運んでくださった相手に申し訳なく、断りきれない、ということであれば、体調が良い時に手紙を準備しておく、という方法もあります。
お見舞いへのお礼、治療に専念したい気持ちなどを書いたカードや便せんをあらかじめ用意しておいて、体調が良くない日にお見舞いにきてくださった方にお渡しします。
【自分の気持ちをはっきり伝えることも大切です】
入院や治療で、気持ち的にも不安定なときに、「先祖がたたっている」と言われて、あなたはびっくりし、傷ついてしまったのですね。
相手の方が、なぜそのような言葉を口にされたのかわかりませんが、もしかしたら、お見舞いにこられた方は、何か宗教を信心されていて、その影響でそのような言葉を口にされたのかもしれません。
ただ、相手の勧めることを何でも受け入れなければならないことはありません。また、あなたの気持ちを無視して考えを押しつけるようなことがあれば、あなたのことを本当に大切にしているとは言えないはずです。
かといって、もしかしたら日頃からお付き合いのある方で、いきなり強く伝えるのも角が立つように感じるということであれば、『今受けている治療や先生のことを信頼しているから、心配しないで』とお伝えしてみてはどうでしょうか。
それでも、もし相手が自分の考えを繰り返し押しつけようとするのであれば、『気持ちは嬉しいけど、病気については私にも考えがあるし、自分で決めていきたいことだから、そっとしておいて』と、自分の気持ちをはっきりと伝えることも大切です。
(最終更新日 2024年5月30日)
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