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【通院で行われる抗がん薬治療(細胞障害性抗がん薬、ホルモン薬、分子標的薬等で行われる治療)について】
現在公開しているこの『がん体験者の悩みデータベース』のもとになった『がん体験者の全国悩み調査』は、2003年と2013年に実施したものです。その10年の間でも、がんの治療方法や医療システム等は大きく変化しています。そして、現在、薬によるがんの治療(抗がん薬治療)は、昔からある細胞障害性抗がん薬、ホルモン薬だけではなく、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬なども行われています。
【現在のがんの治療について】
現在、がん医療を行う医療機関の設備やシステムも向上し、がん医療は、さまざまな専門職による多職種チーム医療で実施されるようになってきました。
治療によって起こるさまざまな症状(副作用)に関しても、予防方法や症状をできるだけやわらげる薬や方法が開発され、実施されるようになってきています。
このようななかで、がん医療においても、入院期間は短くなり、外来通院治療は多くなっています。特に、放射線治療や抗がん薬治療の多くは、通院治療で行われるようになってきました。
これは、抗がん薬の副作用を軽減するための薬(吐き気止めなど)やその他の予防方法や対処方法が進歩してきたことも関係しています。
ただ、抗がん薬治療にしても、放射線治療にしても、副作用がありますから、つらい時もあると思います。また、入院での治療とは異なり、治療が終わり、病院を出ると医療者がそばにいないことになりますから、不安がつのることもあると思います。
その一方で、入院治療に比べ、自分の生活リズムで過ごせるので、リラックスできます。精神的な状態にも左右されやすい吐き気や食欲不振は入院時より少ないという方もいます。
【通院で行われるがんの治療と日々の日常生活のバランスを考えながら、生活のリズムをつくりましょう】
入院中は、ある意味『患者』としての生活が続きます。けれども、外来での治療の場合は、病院に行き、診察を受けたり、治療を行ったりするときは『患者』ですが、日常、仕事に行ったり、学校に行ったり、家事をしたり、近所の人とお話ししたり、友人や知人と出かけたりと、『社会のなかで生活している自分』がいることを再認識したり、社会のなかで地に足をしっかりつけて立っているという感覚を感じることもあります。
ただし、両方の役割を常に全力投球で行うと、自分でも気づかないうちに無理をして、自分自身がつらくなってしまいます。
自分の治療前、治療中、治療後の体調の変化や副作用の変化、暮らしの中での変化などを見極めましょう。同じ治療を何コースか繰り返すとき、1~2回目は、特に注意深く体調の変化、副作用の出方や変化等をメモするなどして、1コースから次のコースまでの自分のからだとこころの全体のバランスを把握しましょう。また、自分自身で試みた副作用への対応(食べやすい食事、吐き気があるとき、一番楽な姿勢など)で効果があったものを次にも実行してみましょう。
(最終更新日 2024年5月26日)
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