バイオバンク室
お知らせ
| 2024/10/23 | バンキングされた検体の保存期限について |
バイオバンク(バンキング)について
がんの原因を調べたり、新しい治療法や診断方法を研究・開発したりするために、多くの患者さんの検体(血液・組織)と臨床情報が必要となる場合があります。
静岡がんセンターでは、診療の過程で患者さんから採取された血液や手術等で摘出された組織のうち、診療で使用されなかった残りの部分を、将来的な研究に活用するための検体として、バイオバンク室で保存(バンキング)しています。
検体の提供は患者さんの自由意志で決められます。提供を希望なさらなくても、診療上の不利益が生じることは一切ありません。また、提供された後に同意を撤回された場合、保存された検体は適切に処理されます。
※:患者さんの検体(血液・組織など)が必要になる研究の例
・がんに関連する遺伝子やタンパク質の研究
・がんのタイプ分類
・新しい抗がん剤の開発
・副作用が起きやすい体質の解析
検体の品質管理
検体(血液・組織)は、研究に利用されるまでの間、品質を損なわないよう、液体窒素や超低温フリーザー(-80℃)で温度等を管理して保管しており、異常があればすぐに対応します。また、保存期限・廃棄のルールも明確に定めて管理しています。
研究利用について
検体が研究に利用される場合、
・倫理審査委員会の承認
・検体保存委員会の承認
・目的や研究内容の確認
などの所定の手続きを経たのち、検体が研究者に提供されます。
研究者が利用できるのは、匿名化された検体・データであり、患者さん個人が特定されることは決してありません。

液体窒素を用いた凍結保存タンク


