就労相談
がんと診断されたら退職する前に、まず相談してください
がんと診断をされたら、病状や治療のことで頭がいっぱいで仕事や生活のことまで、考えられないという方も多いと思います。
統計データでは、がん診断後に退職する方の割合は約3割と言われています。しかし、がん治療の発展により診断後10年で約6割の方が治療をしながら生活をしていることが分かっており、がんは慢性疾患の一つとなっています。
がんと診断されても、がんと共生して生きる時代です。仕事や社会生活は治療をする上でとても大切になります。退職をする前に、まずは相談室へ相談をしてください。
国のガイドラインがあることをご存じですか?
がんに罹患をしても働き続けることができるよう、国が策定している「がん対策推進基本計画」や「働き方改革」などに則り、厚生労働省より「事業場における治療と仕事の両立支援のためのガイドライン」が作成されました。
静岡県でも静岡労働局をはじめとした関連団体と連携し、両立支援を推進しています。
(詳細は以下のホームページを参照下さい)
就労に関する相談を受付けています(患者さん向け)
- 治療をする場合、仕事はどうしたらよいか、何か制度はあるか
- 治療を休職する場合はどうしたらよいか
- 仕事を休職した場合、収入はどうなるのか
- 傷病手当金の申請方法を知りたい
- 休職する場合、復職する場合、職場にどう話せばよいか
- 会社は退職しなければならないのか
- もし退職をしてしまったら、生活はどうしたらよいか など、
働くことに関する全般的な悩み事を、よろず相談の医療ソーシャルワーカーがお話をうかがい、一緒に考え、必要に応じて外部の専門団体と連携し、問題解決を支援いたします。
復職に向けた取り組みについて(企業人事担当者様向け)
1.職場の勤務情報を病院に教えて下さい
患者さん(従業員)、職場、病院で情報共有をしながらがん治療と仕事の両立を支援するため、がんに罹患をした患者さん(従業員)が仕事に復職をする際には、上記ガイドラインに基づき「※勤務情報提供書」の作成をお願いします。
患者さん(従業員)と職場の人事担当者(または※産業医等)が一緒に作成して当院へ提出していただくことで、医師等が患者さんの勤務内容を把握し、的確な指導や診断書の作成に繋がります。作成されましたら、患者さん(従業員)にお渡しいただき、よろず相談へご持参くださいますようお願いいたします。
※産業医等…産業医、産業保健師・看護師、統括安全衛生責任者、衛生管理者、安全衛生推進者
<フォーマット>
勤務情報提供書(用紙Word) 勤務情報提供書(用紙PDF)
勤務情報提供書(記載の手引きPDF)
※1 各企業や職場の書式をご利用いただくことも可能です
※2 復職時だけではなく、休職せずに治療をしながら、仕事を継続する場合も使用できます
<診断書の作成について>
当院では、職場宛の診断書(就業継続や復職の可否に関する内容)の申し込みは、よろず相談で受け付けております。職場復帰に向けた診断書を申し込まれた場合、当院書式の職場復帰に関する診断書の用紙を用いて診断書を作成しております。職場指定の用紙で作成することも可能ですので、申し込みの際に、よろず相談担当者へお伝えください。
2.具体的な両立支援に向けた流れ
復職(両立)を考え始めた時から両立支援はスタートします。
少しでも職場と復職について話し始めた段階で、よろず相談に勤務情報提供書の提出をお願いいたします。一緒にがん治療と仕事の両立について考えていきましょう。
がん治療と仕事の両立支援セミナー(静岡県東部地区)
「がん治療を受けていても働きたい」そんな患者さんの気持ちを多職種・多機関が一体となってサポートするために、企業の管理者および人事担当者、患者および患者団体、医療従事者、行政の相談員及び担当者等を対象に、毎年秋ごろにセミナーを開催しています。
昨今のコロナ禍により、現在はオンラインで開催しております。
最新の開催情報は、トップページのお知らせに掲載いたします
- 問合せ先
平日:8:30~17:00
※相談の受付は16:00までとなります
2階 よろず相談(20番カウンター)
または電話番号:055-989-5710(よろず相談直通ダイヤル)
静岡がんセンターに受診中の患者さんを対象に、以下の相談会も実施しています。