腹腔鏡手術

腹腔鏡手術とは

 腹腔内の臓器のがんに対する手術の基本は開腹手術ですが、近年低侵襲手術の一つとして腹腔鏡手術が行われています。腹腔鏡手術では、お腹に小さな穴を開けて、ポート(カニューラ)というスリーブ状のものを腹壁に挿入し、そのスリーブからカメラや鉗子を挿入して手術を行うものです。傷が小さいことから、開腹手術よりは体に与える負担が少ないですが、お腹の中で行う臓器の切除やリンパ節の郭清などは、開腹手術と同じ範囲で行われますので、胃カメラや大腸カメラによる手術よりは負担は大きくなります。

 一部の医療機関では傷が小さい事だけにこだわって、不十分な切除が行われたり、術後合併症が増加したりする事が報告されています。実際、腹腔鏡手術は直線的な鉗子を使用して手術を行うため、開腹手術よりも難易度が高い事が知られております。従って、がん種によっては進行がんに対する手術が推奨されていなかったり、術式が制限されているものもあります。

  当院では、開院当初より腹腔鏡手術を積極的に取り入れてきました。腹腔鏡手術を安全・確実に行えるよう、各がん種毎に腹腔鏡手術が行える患者さんの条件を細かく規定し、十分な技術を持った医師(日本内視鏡外科学会技術認定医など)が手術を担当します。臓器毎の適応や、治療内容などに関しては、この後に記載されております各診療科のホームページもご参照下さい。
 手術の実際などにつきまして解らない事がありましたらいつでも担当医にご相談下さい。

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症例数

 表に過去3年間の腹腔鏡手術の症例数を掲載しておりますが、各診療科で益々増加傾向にあります。

診療科2013年2014年2015年総計

診療科 2013年 2014年 2015年 総計
胃外科 124 177 173 474
肝・胆・膵外科 14 42 52 108
大腸外科 329 329 374 1,032
泌尿器科 19 24 26 69
婦人科 21 32 93 146
総計 507 604 718 1,829

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胃外科

 胃がんの患者さんに対しては、胃癌治療ガイドラインに準じて、幽門側胃切除が可能な臨床病期第I期の患者さんに対して腹腔鏡手術(幽門側胃切除、幽門保存胃切除)を行っております。また、臨床病期第I期の患者さんに対しては胃全摘や噴門側胃切除も行っております。胃のGISTの患者さんに対しては、腹腔鏡下の胃部分切除や、胃の変形を最小限にできる、内視鏡(胃カメラ)との合同手術(LECS)も行っております。いずれの場合も日本内視鏡学会技術認定医が責任医師として手術を行っております。

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大腸外科

 大腸外科では大腸がんに対して多くの腹腔鏡手術を、日本内視鏡外科学会技術認定医のもとに行っています。年間の腹腔鏡下大腸切除件数は450件以上あり、大腸(結腸・直腸)がんに対する手術のうち、およそ9割が腹腔鏡手術(ダヴィンチ手術含む)です。適応に関しては担当医に問い合わせください。

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肝・胆・膵外科

 肝・胆・膵外科では肝切除においては肝部分切除および肝外側区域切除を、膵切除においては膵体尾部切除を腹腔鏡下に行っています。対象となる疾患は肝切除では肝細胞癌、転移性肝腫瘍、膵切除では良性や低悪性度の膵腫瘍となります。いずれも、肝胆膵手術の経験豊富な外科医が手術を行っています。また、手術の詳細に関しましては担当医にお問い合わせ下さい。

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泌尿器科

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婦人科

 婦人科では平成27年4月から子宮体がんに対する腹腔鏡下手術を導入し、これまでに40人以上の患者さんに行われています。また、他の疾患に対しても腹腔鏡下手術を行っており、これまでに計150例以上の腹腔鏡下手術を行いました。そして、先進医療となっている子宮頸癌に対する腹腔鏡下広汎性子宮全摘術も導入予定です。また、ロボット支援下手術も今後先進医療となる見込みであり、これらを含めた内視鏡下手術(腹腔鏡下手術+ロボット支援下手術)を積極的に行っていく予定です。これらの手術はいずれも産科婦人科内視鏡技術認定医が責任医師として行っております。

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