AYA世代の診療

小児と成人の間の世代となるAYA世代の治療やケアについて紹介しています。


 

「AYA世代※1」と呼ばれる10代半ばから30代にかけての若年世代のがん患者さんは、小児がんを扱う小児科か、成人のがんを扱う医療機関で対応しており、小児からAYA世代まで、あるいはAYA世代から成人までを継続的に治療する診療体勢の整備・改善が必要という意見が専門家の中で言われていました。静岡がんセンターでは、全国に先駆け、AYA世代の患者さんを集める、通称「AYA世代病棟」を整備し、2015年6月から運用を開始いたしました。
AYA世代のがん患者さんの特徴として、①発生部位が多臓器にまたがっており、小児型のがんがAYA世代になって発生する場合や、大人型のがんがAYA世代のときに発生するなど、小児型のがんと大人型のがんが混在している。②がん治療の進歩を表す指標の一つとされる5年生存率の改善の割合(5年生存率の年平均改善率(1975年から1997年)をみると、AYA世代は他の世代に比べて極端に低い状況にある※2。③小児慢性特定疾患などの公的な補助制度は最長20歳までであり、40歳以上が給付対象となる介護保険からも外れており、社会的支援が乏しいなどが挙げられます。そして、AYA世代のがん患者の絶対数が少く、最適で効果の高い優れた治療方針は十分に確立していると言える状況ではなく、多診療科による広い領域での診療が求められています。今回「AYA世代病棟」を整備したことで、この世代に必要な医療ニーズを拾い上げ、『AYA世代のあるべき診療』を提供することを目標に、最適な治療やケア、社会復帰に至るまでの支援を行って参ります。
※1AYA世代:Adolescent and Young Adultの略。定義は、各種あり、15-29歳程度の年齢層を、含めることが多い。
※2出典:Average Annual Percent Change(AAPC) in 5-year Relative Survival for All Invasive Cander, SEER 1975-1997: Cancer Epidemiology in Older Adolescents and Young Adults 15 to 29 Years of Age,13, Figure 1.28

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