「AYA week 2021」開催のお知らせ
AYA世代とは15歳から39歳までの世代を意味し「Adolescent and Young Adult(思春期・若年成人)」を略したものです。AYA世代のがんは毎年約2万人が発症し、国内がん患者の約2%にあたります。
2018年の第3期がん対策推進基本計画に「AYA世代のがん」の総合的な支援の方向性が示されましたが、AYA世代のがんは希少性と多様性が特徴で、患者数が少なく、多領域にまたがって存在していることなどから、この世代のがん対策を進めることを難しくしています。また、AYA世代は、就学、就労、結婚、妊娠、出産、育児などライフステージが大きく変化する時期でもあり、この世代でがんを発症した場合は医療分野だけでなく、社会全体の幅広くきめ細やかな支援が求められます。AYA世代がん患者のニーズに応えるためには、社会全体の問題として、医療のみにとどまらない様々なリソースとの連携や新しい取り組みが不可欠です。そこで、「(社)AYAがんの医療と支援のあり方研究会」は、若い世代のがんについて社会に発信していく1週間「AYA week 2021」(3月14日〜21日)を提言しました。
静岡がんセンターは、数多くのAYAがん診療実績があり、全国に先駆けて2015年にAYA病棟を設立し多職種チームの運用など、AYAがん医療をけん引してきた実績があります。AYAがんの社会啓発および医療の質の向上に向けた取り組みとして、「AYA week 2021」には、発信する・話を聞く・話し合うという3つのコンセプトにより参画いたします。
【プログラム(仮)】
開催日 |
内容 |
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3/13(土) |
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3/14(日) |
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3/15(月) |
「SCCのAYAがん医療のいまと未来」 上坂院長:静岡がんセンターのAYA世代のがん医療 石田医師(小児科)より |
3/16(火) |
「AYAがんをうまく治す~PartⅠ」 片桐医師(整形外科):整形外科で治療するAYA世代のがん(骨・軟部肉腫)とその治療 |
3/17(水) |
「AYAがんをうまく治す~PartⅡ」 坂東医師(胃外科):静岡がんセンターにおけるAYA世代胃がんの現状 |
3/18(木) |
「若者たちの未来を支えるサポーティブケア」 清原医師(多職種チーム医療推進委員会):SCC多職種チーム医療推進委員会による支援~AYA・こどもサポートチームの発足・起動と多職種チーム医療推進委員会の関わり~ |
3/19(金) |
「治療中だからってあきらめさせない。若者たちの夢と希望をまもる」 松本師長(6東病棟)より |