覚醒下手術における評価とリハビリテーション

覚醒下手術の前後には、リハビリテーション科医師・リハビリテーション技師・公認心理師身体機能や認知機能などの評価やリハビリテーションを行います。

1.術前評価および課題のシミュレーション

①手術前評価

 覚醒下手術においては、術前の言語機能や高次脳機能、運動機能などを詳細に把握し、術後の機能と比較することが非常に重要です。そのため、手術前から成人知能検査標準失語症検査運動機能検査などの総合的な評価を実施しています。さらに必要に応じて、脳腫瘍の発生した部位から予測される症状から、より細かな症状ごとの評価(注意機能、記憶能力、視知覚機能など)を実施します。

②シミュレーション

手術室でスムースに、かつ安心して課題に取り組んで頂けるように、手術前に手術中に行う課題の確認など、手術を想定したシミュレーションを実施します。

2.術中評価

 最大限の機能の温存を目指し、シミュレーションで実施した課題による言語機能や高次脳機能の確認や、手や足の動きなどから運動機能を確認させていただきます。

3.術後評価

 術後評価は、負担の少ない簡単な評価から開始します。その後、意識状態や体調にあわせて術前の機能との比較のための適切な評価を実施していきます。

もし術後に言語や高次脳機能、運動機能などになんらかの障害が生じ、リハビリテーション治療が必要な場合は言語療法や作業療法、理学療法などが開始されることがあります。

無事に退院となった場合には、術後1カ月の外来で機能評価を実施します。この時期の評価によって復職できるかどうか判断されることもあるため大変重要な指標となります。

術後6ヶ月の外来で最終評価を実施します。これは、術前能力との比較のため、術前と同様に詳細な評価を実施しますので、数日に分けて行われます。これをもって、原則としては当院での覚醒下手術後のフォローは終了となります。

また経過中にはリハビリテーションゴールの達成のために必要があれば近隣のリハビリテーション施設などと連携し、さらに積極的なリハビリテーション治療を実施していくことがあります。

(これは・・・金魚ですver)

脳神経外科

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