治療の流れ

img_g_01診察や検査を通じて患者さんや病巣の状態を把握。陽子線治療の対象となるかどうか、他により良い治療方法はないか、主担当科をはじめ関連診療科によるカンファレンスにより検討・結論を出していきます。

img_g_02陽子線治療の実施が決まりましたら、ご本人とご家族に対して治療の内容や期待できる効果、考えられる副作用の可能性など、治療をめぐるあらゆる情報をご説明します。

img_g_02_2治療準備開始前に、患者さんご本人やご家族に対して治療の流れや、治療中の日常生活における注意点などについて、放射線治療を熟知した看護師より説明します。

img_g_03陽子線が病巣を正確に狙えるように、また照射中に病巣の部位が動いたりすることがないように、患者さんの体にフィットした専用の固定具をつくります。図は頭頸部治療の例です。

img_g_04上記で作られた固定具に固定された状態で、CT撮影を行います。このCT画像が治療計画に使用されます。

img_g_05CT画像のほか、MRI画像、PET画像などを使用して病巣や周辺の臓器の位置を治療計画用コンピュータに入力します。コンピュータ上でどんな角度から、どれくらいの深さで、どんな量の陽子線を何回照射するか。そうした具体的な方法を決定します。

img_g_06決まった治療計画に基づいて、「コリメータ」「ボーラス」といった照射器具を作ります。
コリメータは、陽子線が病巣の大きさや形に合うように、余分な陽子線をカットするものです。ボーラスは、陽子線が止まる深さを調整するものです。

img_g_07治療開始前に作られた照射器具を使って、照射する陽子線の量や陽子線の分布を測定します。これまでに決めた治療計画と測定結果の間に相違がないかを検証します。

img_g_08照射の方向や回数は患者さんによって異なりますが、毎回X線で正確な位置確認をしてから行われます。治療にかかる時間は疾患により異なりますが、位置確認から治療を含めて10~40分ほどかかります。

img_g_09陽子線治療後は、当センターまたは紹介元の医療機関で経過を観察し、適切な時期に画像診断や血液検査を行って治療効果の評価を行います。

陽子線治療のご案内

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