研究活動

主な研究内容

1) 悪性度が高く手術のみでは治りにくい軟部肉腫(筋肉や神経、脂肪組織、血管などの組織に発生したがん)に対する標準的な化学療法を確立するための研究。(JCOG1306)

手術のみでは治りにくいと言われている体の深部に発生した悪性度が高い軟部肉腫に対しては、「イフォマイドとアドリアシン」による化学療法を手術に併せ行うことが標準と考えられています。しかしこの治療は長期の入院が必要で、内臓や血液の副作用が強いという問題があります。当院ではJCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)のメンバ-として現在標準として行われることが多いこの「イフォマイドとアドリアシン」と、入院が不要あるいは2日程度ですみ、より副作用が少ない「ゲムシタビンとタキソテール」の化学療法の比較を行う研究に参加しています。

2) 手術で切除することが不可能な骨や軟部に発生した肉腫に対する陽子線治療

手術で切除ができない骨や筋肉、神経、脂肪組織などに発生した肉腫に対して、手術の代替として陽子線治療を行った患者さんの過去の臨床成績を調査する研究です。

3) 肉腫が内臓に転移した患者さんに対しての緩和的化学療法

肉腫が肺などの内臓に転移していて、手術で根治ができない場合、生存期間を延長させ、病気の進行を抑え苦痛症状が発生することを防ぐ、あるいは苦痛を緩和させるために化学療法を行うことがあります。その場合の治療結果と問題点を調査する研究です。

4) 骨肉腫に対する自家処理骨を用いた再建

骨肉腫を切除した後に、取り出した骨を加熱あるいは凍結処理し、悪性の細胞を殺してから骨を元の場所に戻して再利用する手術は、骨切除後の再建方法として非常に有用な手段です。この治療を行った場合の成績(骨癒合率や関節の機能)を調べる研究です。

5) 悪性腫瘍が骨に転移し(転移性骨腫瘍)、苦痛がある患者さんに対する、治療による移動能力や生活の質(QOL)の改善効果

転移性骨腫瘍により強い疼痛や麻痺、あるいは骨折があり動けない患者さんに対して、入院して手術や放射線治療を行った場合の治療前後の移動能力やQOLを調査して比較検討する研究です。

6) 亦や骨盤手術時の深部静脈血栓症の予防方法

下肢や骨盤の腫瘍の手術に際し、手術後深部静脈血栓症という疾患が発生することがあります。これはエコノミークラス症候群とも呼ばれ時には生命にかかわることもある重篤な疾患です。当科では通常行われる方法に追加して手術中にもできる方法を実践しているのでこの方法による深部静脈血栓症の予防効果を調査しています。

関連情報

 ・「静岡がんセンターで実施している臨床試験・治験の情報」についてはこちら

 ・「倫理審査委員会で実施情報の公開が必要とされた研究の情報」についてはこちら

論文

整形外科

整形外科