主な診断方法・治療法・手術件数

主な診断方法

画像診断(CT、MRI、PET-CT、上下部消化管内視鏡)

病気の広がりの程度の把握(病期 [ステージ]診断)、病理診断/遺伝子解析を行うための組織採取、治療効果の評価、病状評価などを行います。

病理診断

がんであるかどうか、がんの場合は組織型の確定診断を行います。一部のがんでは治療の標的や治療の効果予測となる特定の蛋白質発現の有無や程度を確認します(例:食道がん CPS、胃癌 HER2、CPS、大腸がん MMR、HER2など)。

遺伝子解析

治療の標的となる遺伝子異常の有無を評価します(例:大腸がん RAS遺伝子、BRAF遺伝子、膵がん BRCA遺伝子、胆道がん FGFR2 融合遺伝子など)。また、がん遺伝子パネル検査も実施しております。

主な治療法

胃がん

切除不能進行・再発胃がんに対する薬物療法、根治切除された胃癌に対する術後補助化学療法などを行っています。切除不能進行・再発例に対する薬物療法では病理診断の結果をもとに治療方針を決定します。

大腸がん

切除不能進行・再発例に対する薬物療法、術後補助化学療法、一部の直腸がんに対する術前補助化学放射線療法、局所進行肛門管がんに対する根治的化学放射線療法を行っています。切除不能進行・再発例に対する薬物療法では病理診断や遺伝子解析の結果をもとに治療方針を決定します。

膵がん

切除不能・再発膵がんに対する薬物療法、切除可能膵癌に対する術前+術後補助化学療法、切除可能境界膵癌に対する術前+術後補助化学療法、局所進行膵癌に対する化学放射線・陽子線治療を行っています。

胆道がん

切除不能・再発胆道がんに対する薬物療法、根治切除後胆道癌に対する術後補助化学療法

食道がん

局所進行癌に対する術前(術後)補助化学療法、化学放射線療法、遠隔転移を有するまたは再発癌に対する薬物療法など、進行度(Stage)や治療方針に適した治療を行います。

GIST

c-kit遺伝子変異を検索して、外科と協力して治療します。巨大腫瘍の術前補助薬物療法、再発高リスク群の術後補助薬物療法を行っています。

神経内分泌腫瘍

治癒切除不能神経内分泌腫瘍、治癒切除不能神経内分泌がんに対する薬物療法を行っています。手術可能例に対しては外科と協力して治療方針を検討します
当院ではオクトレオスキャンを実施している施設で、異常集積を認める症例にはルタテラⓇによる治療を検討します。

原発不明がん

ガイドラインに沿った治療、臨床試験にも取り組んでいます。
原発巣を想定した薬物療法を実施し、Nivolumabによる免疫療法も行っています。

頭頸部がん

局所進行頭頸部がんに対する化学放射線療法、セツキシマブ併用放射線療法、遠隔転移ハイリスク症例に対する導入化学療法、術後ハイリスク症例に対する化学放射線療法、転移・再発例に対する化学療法、切除不能甲状腺がんに対する分子標的治療、唾液腺がんに対するホルモン療法など。

消化器内科

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