遠山柊介理学療法士が第80回日本食道学会学術集会で「メディカルスタッフ賞」を受賞しました

2026年7月7日
リハビリテーション科 部長 伏屋洋志
リハビリテーション室 技師長 田尻寿子

当室の遠山柊介理学療法士が、6月25日に開催された第80回日本食道学会学術集会で「メディカルスタッフ賞」を受賞し、大会長の河野浩二氏より表彰を受けました。この賞は、医師以外の医療従事者に対して学会での優れた研究発表や実践報告を行った演者に対して贈られるものです。

【研究概要】
 本研究では、食道癌術後の身体的虚弱(physical frailty)に関連する術前因子について、系統的に文献を検索し、既存のエビデンスを整理しました。その結果、採用された論文は6編で、この領域のエビデンスはまだ限られていることが明らかとなりました。加えて、年齢や術前化学療法をはじめとする複数の因子が、術後の身体機能低下と関連する可能性が示されました。これらの特徴を有する患者さん、例えば高齢の方や術前化学療法を受けた方では、術後に身体的虚弱になりやすい可能性があり、より早期からのリハビリテーション介入の重要性が示唆されました。

受賞者から

食道癌術後においては、術後合併症を起こさないことや、できるだけ長く生きることが重要な目標となります。一方で、患者さんの術後の生活に直結する身体機能、すなわち筋力や体力を維持することも非常に重要で、術後の回復を支えるリハビリテーションは重要な役割を担います。しかし、本研究の結果から、食道癌術後の身体機能やリハビリテーションの重要性を示す研究は、まだ十分に蓄積されていないことが明らかとなりました。患者さんが術後もより良い生活を送ることができるよう、今後もさらなる研究を進めていきます。

リハビリテーション室 遠山 柊介

リハビリテーション科

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