病理診断科(臨床検査部門)

病理検査室

病理検査とは組織や細胞を採取して顕微鏡で観察することにより病気の診断をすることです。病理診断には組織学的検査(組織診)と細胞学的検査(細胞診)があります。

組織検査は内視鏡検査や気管視鏡検査、婦人科や頭頚部外科外来で、医師が組織の一部を採って診断する検査です。また、外科手術によって摘出された全てのがんは悪性度や進行度をみるための顕微鏡標本を作成しています。採取された組織は2〜7日間かけてパラフィンブロックを作成します。このブロックを3/1000mmの厚さで薄く切ります。この厚さでないと顕微鏡では観察できないからです。これにヘマトキシリン・エオジン染色をおこない組織を赤色と青紫色に染め顕微鏡で観察します。必要によっては追加で免疫染色や各種の遺伝子検査を行っています。

細胞診検査は喀痰や尿に含まれる細胞や婦人科などで組織の表面をこすって採った細胞をスライドガラスに直接塗りつけ、パパニコロー染色で核や細胞質を色付けし、顕微鏡で一個一個の細胞の形を観察する検査です。この検査は専門の認定を受けた細胞検査士(臨床検査技師)がスクリーニングを行い、病理医・細胞診専門医(医師)が判定・診断を行います。

なお、当検査室は多職種がん専門レジデント制度を導入しています。病理の検査技師として、がんの専門的知識と技術の修得ができます。
多職種がん専門レジデント募集情報は → こちら

術中迅速病理検査

byori001

手術中に行われている組織検査です。
外科的に切除された臓器は完全にがんを取り切れているかを確認する上で非常に重要な検査です。摘出されたリンパ節や切除断端を−75℃に急速冷凍します。冷凍された臓器は約5μmで薄切を行い凍結標本を作製します(標本作製時間は約5分)。病理医ががんの有無を調べ、即座にインターホンを用いて手術室の執刀医に報告されます。

免疫組織検査(組織化学染色)

byori002

免疫組織検査は病理診断の補助となる染色で、様々な臓器・がんにおいて特異的に発現している種々のタンパク質に対し、それを抗原とする抗体を反応させ可視化する検査です。

遺伝子検査(蛍光 in situ ハイブリダイゼーション検査)

byori003

近年開発の進むコンパニオン診断薬の適応において、病理診断補助の一環として遺伝子検査が求められる機会が増加しています。
写真は細胞核に存在する染色体の特定の遺伝子を可視化し、その結果から抗がん剤の適応を調べるための検査です。写真右側のモニターには紫色に染まったまるい核の中に、赤色と緑色の点がいくつか認められます。これが可視化された遺伝子です。

手術検体の切出し

byori004
手術により切除された検体の切出しを行っています。病理医は肉眼で検体を観察し、がんの広がりや深さを確認します。その後病変部を切出し、顕微鏡で細胞の形態を観察し病理診断を行います。

 

病理診断科のページは → こちら

年度別検査実績統計表

  2012年度 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度
生検件数 8,636 9,019 10,048 10,872 10,829
術中迅速組織標本作成 1,248 1,340 1,450 1,461 1,535
手術件数 3,863 4,110 4,451 4,720 4,808
細胞診件数 11,718 11,797 12,191 12,324 12,608
術中迅速細胞診 574 538 606 596 674
剖検件数 15 11 11 12 9

臨床検査関係部門紹介

臨床検査関係部門紹介