診断技術開発研究部(旧地域資源研究部)関係機器

1 CE-TOFMS(キャピラリー電気泳動―飛行時間型質量分析計)

kenkyukiki019 CE (Capillary Electrophoresis): Agilent 1200 HPLC System (Agilent Technologies)
TOF-MS (Time-of-Flight Mass Spectrometer): Agilent 6224 TOF LC/MS System (Agilent Technologies)CE-MS(Capillary Electrophoresis- Mass Spectrometry)法とは、細胞内に数万種類以上あるといわれる代謝物(メタボライト)を短時間で一斉に測定する分析法(メタボローム)です。非常に高感度であり、1滴の血液から解析が可能となります。
生体試料に含まれる沢山の成分を「イオン半径の大きさ」と「電荷の大きさ」の違いによって分離します。続いてTOF-MSでその飛行時間の違いにより物質の質量を精密に測定し、物質を同定・定量します。

2 GC-MS(ガスクロマトグラフィー質量分析計)

kenkyukiki020 QP2010 Ultra Gas Chromatograph Mass Spectrometer (Shimadzu)GC-MS(Gas Chromatography-Mass Spectrometer)法とは、分子量が比較的小さい揮発性有機化合物(におい成分)の分析に有効な方法です。沢山の成分が混合した試料を高温で気化させ、分離カラム内の充てん剤粒子とのわずかな親和力の差で分離します。
これらの成分が時間差で質量分析計に導入され、それぞれの質量スペクトル(物質ごとの特徴的なパターン)が得られます。この溶出時間と質量スペクトルにより物質を同定・定量します。

3 におい識別装置

kenkyukiki021 FF-2020 S system (Shimadzu)人間の官能評価と同じように、においの「強さ」と「質」を視覚的に表現できる分析装置です。半導体センサー技術と基準ガスを用いることによって、試料のにおいを9項目から成るレーダーチャートで表し、臭気指数(強さ)を算出します。
また、基準となるにおいに2つの異なるにおいを自動的に加え、二次元の評価軸にマッピングすることにより、においの違い(質)を視覚的に表すこともできます。
においの強さや質を数値化することにより、客観的な評価が可能となります。

機器

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