ゲノム解析研究部
1 空間遺伝子発現解析装置
Xenium (10x Genomics)
ホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)組織切片に対して、細胞の位置と形状を保持したまま、数百から数千の遺伝子の発現を一度に評価できる装置です。次世代シーケンサは使わず、特殊なRNA蛍光in situハイブリダイゼーション(FISH)を用いて解析するのが特徴です。病理組織像を維持したままで単一細胞の発現解析が可能になるため、これまで捉えることのできなかった極少数の細胞集団の発現や局在を評価することができます。
2 腫瘍細胞濃縮システム
gentleMACS Octo Dissociator (Miltenyi Biotec)
新鮮凍結切片やFFPE組織を単細胞懸濁液にまで分散することができる装置です。再現性高く細胞形状を維持したまま単一細胞化を実現できるため、この後の細胞分離・評価や細胞からの核酸抽出が容易になります。
autoMACS Pro Separator (Miltenyi Biotec)
ベンチトップ型の全自動磁気細胞分離装置です。1秒間に1,000万個におよぶ高速ソーティングを行うことができます。磁気標識から分離まで一連の磁気細胞分離過程の完全自動化も可能で、細胞分離を簡単な操作で実現します。gentleMACSで単細胞懸濁液化したサンプルの細胞分離を行うことができます。
MACSQuant Analyzer 10 (Miltenyi Biotec)
サンプル測定までを高度に自動化できる超小型フローサイトメーターです。蛍光ラベリングにより細胞集団を単一細胞レベルで評価することができます。autoMACSで分離された細胞の評価を簡便に実施できます。3色のレーザーで複数の蛍光に対応しています。






