5東病棟

病棟紹介

 5西病棟は、呼吸器内科・外科の病棟で、主に肺がんに対する治療を行っています。外来通院中に検査とステージングが行われ、ステージⅠ・Ⅱ期の患者さんは手術療法が適応となります。Ⅲ期では化学療法、放射線治療または、化学放射線療法が行われ、Ⅳ期の患者さんは、患者さんの状況や意向に合わせて化学療法や緩和治療が行われます。患者さんの未来につながる肺がんの臨床試験(治験)や看護研究にも積極的に取り組み、活気ある病棟です。

看護の特徴

学べる看護

肺がんの薬物療法は日進月歩で、現在は殺細胞性抗がん薬、分子標的治療薬、免疫チェックポイント阻害薬、抗体薬の4本柱となっています。肺がんに特徴的な骨転移や脳転移に対する放射線治療や、苦痛症状を緩和しQOLを高めるための緩和治療も行われます。 入院中は患者さんが治療内容や副作用を正しく理解でき、必要なセルフケア技術を獲得できるような関わりが重要となります。また、多職種で連携して、治療中に生じやすい副作用を予見し、予防、早期発見、重症化予防のための支持療法も重要性を増しています。看護師は、生活者の視点で患者さんを看て、患者さんの苦痛が緩和されその人らしい生活ができるよう支援しています。

・化学療法・放射線治療を受ける 

 患者の看護

・支持療法

・緩和ケア、終末期ケア

 

呼吸器外科全体で年間約500件の手術を行っています(2019年)。早期肺がんに対する縮小手術やリンパ節郭清省略など、多くの臨床試験にも参加しています。クリニカルパスを導入し、平均在院日数は7~10日です。ロボット支援下手術の件数も増加しており、創部が小さく術後の痛みが少ないというメリットがあります。看護師は、手術オリエンテーションにより患者さんの手術に対する不安を軽減し、術後はリハビリや痛みのコントロールを行い手術侵襲からの回復を促進すると共に、退院後の日常生活を見据えた指導・支援を行います。

・呼吸器の周術期看護 

・胸腔穿刺や胸腔ドレーン留置の

 患者の看護

 

臨床試験での看護師の役割は、決められた規定に従い、薬剤投与、効果、副作用などの観察を行うことです。       

そのため、薬剤の副作用、投与や検査のスケジュールについて理解しておくことが必要となります。新しい抗がん薬や支持薬の開発に関わることは、患者さんや期待や希望に応える大切な仕事です。

・化学療法を受ける患者の看護

病棟の雰囲気

 パートナーシップ・ナーシング・システム(PNS)を導入し4年が経過しました。新人教育、患者さんの安全だけでなくお互いがお互いを尊重することや、日本人が忘れてはならない「慮る(おもんばかる)」ことの大切さを実感できます。

PNSで、どんな困難にも動じない力強さと、どんなことでも受け入れられる柔軟性、忍耐力を養いながら、

しなやかな看護を実践しています。

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