荒木淳医師、日本創傷・オストミー・失禁管理学会「真田弘美国際賞」を受賞しました

2025年6月25日
再建・形成外科部長 安永能周

当科の荒木淳医師が日本創傷・オストミー・失禁管理学会の「真田弘美国際賞(Hiromi Sanada International Award)」を受賞し、6月20日~21日、山形で開催された第34回日本創傷・オストミー・失禁管理学会学術集会で授賞式が行われました。

Jun Araki, Yuji Nishizawa, Naoki Fujita, Tomoyuki Sato, Tomoya lizuka, Masatoshi Komata, Naoyuki Hatayama, Tomiko Yakura, Shuichi Hirai, Kensuke Tashiro, Flavio H F Galvão, Tatsuo Nakamura, Masahiro Nakagawa, Munekazu Naito

【研究概要】
 本研究は、直腸肛門移植の長期的機能再建を世界で初めて実証した前臨床研究である。排便制御機能を持つ直腸肛門の喪失は、ストーマ造設を強いられる患者のQOLを低下させる。本研究では、便禁制能をもつイヌを用いて神経再生および同種移植の可能性を検証した。陰部神経の再吻合により神経と筋の再生が確認され、免疫抑制下での同種移植では排便制御の長期維持に成功した。本成果は、従来の人工肛門に代わる革新的治療法を提示するとともに、形成外科・大腸外科・移植医療・解剖学・神経科学・獣医学・WOC看護学などの異分野共同研究による新たな医療モデルとして国際的な波及効果が期待される。
 
受賞者から

ストーマ保有者の方々の未来に貢献したいという思いで取り組んできた研究が、このような形で評価され、大変光栄に存じます。真田弘美先生をはじめ学会関係者の皆様、そして長年共に歩んでくださった共同研究者の皆様に心より感謝申し上げます。

再建・形成外科

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