食道外科について

スタッフ紹介

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食道外科
部長 坪佐 恭宏
医長
新原 正大

食道外科の特徴・考え方

食道はのどと胃をつなぐ管状の臓器で、口から胃へ食べものを送り込む役割を果たしています。食道の内面をおおう粘膜から発生するがんを「食道がん」といいます。男性に多く、罹患率(がんにかかる割合)も死亡率も、女性の5倍以上になっています。治療は、進行度などによって、手術や化学療法(抗がん剤治療)、内視鏡治療、放射線治療のうちのいずれか、あるいはいくつかを組み合わせて行われます。こうした治療のうち、食道外科は「手術」を担当しています。

静岡がんセンター食道外科の特徴と治療方針

食道に精通した外科医が手術

食道がんは首から胸まで25センチ前後ある臓器なので、がんができた場所や進行度によって手術の方法は異なります。食道外科では、消化器の中でも食道に精通した経験豊富なスタッフが、根治を目指す手術を行います。

体への負担が少ない胸腔鏡下手術も導入

食道がんの手術には、胸部を切開する通常の手術に加え、胸に開けた小さな穴からカメラ(胸腔鏡)や手術器具を挿入して操作する「胸腔鏡下手術」もあり、体に負担が少ない方法として注目されています。近年、胸腔鏡下食道切除術が保険収載されたことにともない、当科でも導入しています。

手術にこだわらず、最善の治療を選択

食道がんの治療法には、手術だけでなく内視鏡的治療、抗がん剤、放射線治療などがあり、病気の進行度によって異なります。当センターでは、「食道がん治療ガイドライン」の標準治療を基本に、食道外科、消化器内科、内視鏡科、放射線治療の専門分野の医師が合同カンファレンス(治療方針検討会)を行い、個々の患者にとってベストな治療方針を決定しています。

専門職と連携し、手術による合併症を予防

食道がんの手術では、看護師やメディカルスタッフとも意思統一して質の高いチーム医療を目指しています。とくに手術後の合併症予防を目的に、術前から行われる栄養管理、呼吸器リハビリテーション、口腔ケアの取り組みにより、縫合不全や術後肺炎などの合併症率は減少傾向にあります。食道がん根治手術後の在院死率も、全国平均では約2~3%ですが、当院はチーム医療の成果により約0.5%と低く抑えられています。
とくに栄養管理は、手術後だけでなく、初診時、治療前から退院後に至るまで積極的に取り組んでいます。

新たな治療法の開発に取り組む

当科は「日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)」の多施設共同研究などに参加し、新たな治療方法の開発や、治療効果の予測、個々の最も適した治療の選択方法の確立など、食道がんの診断治療の発展に努力しています。

食道外科からひとこと

食道がんは難治であると言われてきましたが、早期発見により治る可能性が高く、進行期のがんでも治療法の進歩により治る可能性が高まりつつあります。食べ物のつかえ感、しみる感じ、胸焼けなどの症状がありましたら、早めの受診をお勧めします。当科では、患者さんに病状を十分説明し、最も適した治療法を提供します。患者さんと我々スタッフの気持ちを一つにして、がんに立ち向かっていきたいと考えています。

専門分野・所属学会・資格

坪佐 恭宏(部長)
Tsubosa, Yasuhiro

専門分野

食道癌

所属学会・資格等

日本外科学会(専門医、指導医)
日本消化器外科学会 (消化器がん外科治療認定医、専門医、指導医)
日本食道学会(認定医、食道外科専門医、評議員)
日本癌治療学会
日本がん治療認定医機構(暫定教育医、認定医)
日本胃癌学会
日本胸部外科学会
日本癌学会
日本気管食道科学会
日本内視鏡外科学会
日本臨床外科学会
日本静脈経腸栄養学会
医療事故・紛争対応研究会(世話人)
国際食道学会
医学博士

新原 正大(医長)
Niihara, Masahiro

専門分野

食道癌

所属学会・資格等

日本外科学会(専門医)
日本消化器外科学会(専門医)
日本食道学会(認定医)
日本癌治療学会
日本がん治療認定医機構(認定医)
日本胃癌学会
日本胸部外科学会
日本気管食道科学会
日本内視鏡外科学会
日本臨床外科学会
日本静脈経腸栄養学会
日本臨床腫瘍学会

食道外科

食道外科