主な診断方法・治療法・手術件数

主な診断方法

画像診断

マンモグラフィー、乳腺エコー、乳房MRIなど

乳房の画像検査には、マンモグラフィ、乳腺エコー、乳房MRIなどがあります。マンモグラフィは乳腺専用のX線で、乳腺エコーは乳房の表面から超音波を当てて、MRI検査は磁気を使って、乳房内の病変の有無、病変がある場合は位置や広がりを調べます。マンモグラフィは、若い人など乳腺の密度が高いと病変を見つけにくいことがあります。一方、超音波検査は、乳腺の密度が高い人でもがんが見えやすいですが、石灰化するタイプのがんを発見するのは苦手です。乳房MRIは比較的小さな病変や乳腺内での病変の広がりを捉えることが得意です。

病理診断

術前診断(針生検、吸引式生検など)、術後病理診断

乳房の表面から細い針を刺し、病変の一部を採取して、がんかどうかを顕微鏡で調べる検査です。がん細胞が含まれていれば、その細胞の種類や性質なども調べます。術後にがんが取り切れているかどうかを調べるために行う場合もあります。

遺伝子解析

遺伝性乳がん、卵巣癌に対する遺伝子検査(自費)

再発リスク評価(オンコタイプDx、自費)

乳がんの細胞にはさまざまなタイプがあり、タイプごとに増殖のスピード、再発や転移のリスク、効果が期待できる薬は異なります。そこで薬物の選択をより効率的にするための判断材料として、乳がんの細胞の遺伝子を解析する手法があります。検査結果をスコア化して得られた客観的な判断指標は、不必要な薬剤使用を減らすことができ、副作用回避にも役立ちます。また乳がんの一部は遺伝性で、卵巣がんも発症しやすいことがわかっています。乳がんになった患者さんの遺伝子を解析して遺伝性乳がんを拾い上げることによって、反対側の乳房や卵巣を予防的に切除するといった対策を取れる場合もあります。
 

主な治療法

切除術

手術可能な乳がんに対して、病状に合わせた適切な切除を行います。小範囲の乳がんに対しては乳房温存療法(乳房部分切除術+放射線療法)、広範囲もしくは進行した乳がんに対しては、乳房全摘術(希望、進行度に合わせて乳房再建)を行います。

薬物療法

術前または術後には、がんのタイプにあった薬物用法を組み合わせて行います。進行乳がんでも術前薬物療法により、乳房温存療法が可能となる場合もあります。

手術件数 平成27年1月~12月

手術名 件数
原発性乳がん初回手術 383
 乳房切除術(乳房再建術44件) 190
 乳房温存術 193
 センチネルリンパ節生検施行(原発性乳がん初回手術に占める割合:78%) 292
 術前化学療法施行(原発性乳がん初回手術に占める割合:20%) 75
その他(良性、再手術など) 33
合計 416

乳腺外科

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