臨床指標
臨床指標(クリニカル インディケーター:Clinical Indicator)は、病院の機能や診療・ケアの状況を様々な指標にして数値として示したものです。これにより医療の質を客観的に評価することが可能になります。最近は、質(評価)指標(クオリティー インディケーター:Quality Indicator)という用語もよく使われています。
医療の質は、構造(ストラクチャーStructure) 過程(プロセスProcess) 結果(アウトカムOutcome)の3つの側面について評価されることが一般的です。
当院の臨床指標は、ストラクチャー指標(9項目)、プロセス指標(41項目)、アウトカム指標(23項目)の73指標で構成しています。これらの指標は、各部門・部署・委員会・専門チームでの質向上に向けた活動に役立てています。
指標の種類
・日本病院会 QIプロジェクトの指標
・国立大学病院の病院機能指標
・自院独自の指標
A:病院全体
No. | 指標名 | |
1 | 退院後7日以内の予定外・緊急再入院率 | ![]() |
2 | 退院後4週間以内の予定外再⼊院割合 | |
3 | 一般病棟の重症、医療・看護必要度 | |
4 | 退院14日以内の退院サマリー完成率 | |
5 | クリティカルパス適用率 |
B:医療安全
No. | 指標名 | |
6 | 入院患者の転倒・転落発生率 | ![]() |
7 | 65歳以上の入院患者における転倒・転落発生率 | |
8 | 1か月間・100床当りのインシデント・アクシデント報告件数 | |
9 | 全報告中医師による報告の占める割合 | |
10 | 薬剤管理指導実施率(入院) | |
11 | プレアボイド報告件数 | |
12 | 病棟における薬剤関連事故事象発生件数 |
C:感染管理
No. | 指標名 | |
13 | メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染・保菌発生率 | ![]() |
14 | クロストリジウム・ディフィシルトキシン陽性患者発生率 | |
15 | SSI(手術部位感染)発生率 | |
16 | 擦式手指消毒剤使用量(病棟) | |
17 | 広域スペクトル抗菌薬使⽤時の細菌培養実施率 | |
18 | 血液培養実施時の2セット実施率 | |
19 | 抗MRSA薬投与に対する薬物血中濃度測定率 |
D:がん医療
E:放射線・検査
No. | 指標名 | |
35 | 放射線医がCT・MRIの読影レポート作成を翌営業日までに終えた割合 | ![]() |
36 | 放射線科医が各医学検査の道営レポート作成を翌営業日までに終えた割合 | |
37 | 読影レポート既読率 | |
38 | 病理組織診断件数 |
F:多職種チーム
G:看護
No. | 指標名 | |
48 | 褥瘡ハイリスク患者ケア実施件数(率) | ![]() |
49 | 褥瘡発生率 | |
49-1 | 圧迫創傷(褥瘡)率 |
H:地域医療連携
No. | 指標名 | |
50 | 地域医療連携パス(5大がん)使用件数 | ![]() |
51 | 入退院支援実施率 |
I:患者支援(人権擁護)
No. | 指標名 | |
52 | 20歳以上の身体抑制率 | ![]() |
53 | 臨床倫理委員会への報告・相談件数 | |
54 | カルテ開示数(手続きによる開示) | |
55 | 患者・家族等の相談件数 | |
56 | 就労・就学支援相談件数 | |
57 | SCCホームページ:患者支援・相談の閲覧件数 |
J:患者利便性
No. | 指標名 | |
58 | 外来待ち時間(平均) | ![]() |
59 | くすり待ち時間(中央値) | |
60 | 患者サロン:勉強会参加者数 | |
61 | 患者図書館利用者数 | |
62 | 暮らしのコンシェルジュサービス利用件数 |
K:予防医療
No. | 指標名 | |
63 | 職員におけるインフルエンザワクチン予防接種率 | ![]() |
64 | 職員の非喫煙率 |
L:人材育成