医科歯科連携
がん治療における医科歯科連携と診療報酬の手続き
ー口腔機能管理のための文書等ー
<はじめに>
近年、がん治療に従事する医師や看護師は、治療にともなう病変管理のために、歯科と連携することを望んできました。この声に応えるために、静岡県立静岡がんセンターは、2006年よりがん患者を対象とした医科歯科連携を推進してきました。
こうした動きが反映され、2012年4月診療報酬改定で、がん患者の口腔を守るための連携が、「周術期口腔機能管理」という保険診療上の項目で評価されるようになりました。
しかし、がんの治療を行う病院では、医師や看護師、歯科医師、病院の医事関係者まで、さらには、地域の歯科診療所の歯科医師、歯科衛生士までそれぞれが「連携をどのようにして始めたらよいのか」、「どう関わるのかわからない」と混乱が起こっているようです。そこで、静岡がんセンターで実際に使用している管理計画書や報告書の様式を掲載し、ご参考にしていただきたいと考えました。より良い歯科連携の推進にお役に立てるのであれば幸いです。
がんの手術、化学療法・放射線治療法を実践する方へ 医科歯科連携の流れを理解して、口腔機能管理を正しく運用する方法
今回、診療報酬で新設された「周術期口腔機能管理」は、がん治療が手術による場合と、放射線治療・化学療法による場合では、口腔機能管理の内容も異なってくるため、それぞれにあった口腔管理の計画を用意する必要があります。 また、地域や病院、そして地域歯科診療所の特性によって、連携の流れをいくつかのパターンに分けることができます。
まず、治療法別の連携パターンの中から、①がん治療施設に歯科部門が設置されているか、設置されていないか、②地域の歯科診療所と連携して実施するか、がん治療病院内のみで実施するかという2つの条件を選択します。表示された連携パターンの表から、治療の流れに沿って使用する文書や書式を、WORDとPDF形式の2種類のファイルでダウンロードできるようにいたしました。
がん治療する病院の電子カルテに収載する場合、または地域歯科診療所でがん治療病院と文書をやりとりする場合に、自施設用に改訂してご活用ください。
なお、このコンテンツは静岡がんセンターが独自に作りました。コンテンツの内容、運用方法についてのご意見、ご質問につきましては、個別にお応えすることはいたしておりませんのでご容赦ください。