理学療法士
理学療法士の業務
理学療法士は、脳・脊髄障害による麻痺や骨関節の障害などに対して歩行練習や車椅子への乗り移りの練習をおこなうこと、開胸・開腹手術後に肺炎などの合併症がおこることを予防するための呼吸練習の実施の他、術後早期に離床をおこなうこと、化学療法や放射線療法、あるいは造血幹細胞移植などによって活動性が低下した状態に対して筋力や体力の改善をはかることなどを行っています。また義足や下肢装具の評価、緩和ケアにおける在宅生活支援などもおこなっています。
対象と内容
・がん手術後の呼吸合併症に対する術前・術後呼吸理学療法と離床援助
・がん治療(化学療法・放射線)に伴う体力低下に対する全身調整運動
・脊髄・脊椎腫瘍に伴う四肢麻痺、対麻痺などに対する機能回復練習
・脳腫瘍に伴う麻痺
・装具の作製と装着・歩行訓練、日常生活動作練習
・四肢切断術後の義肢装具の作製と装着・歩行練習、日常生活動作練習
・悪性腫瘍随伴症候群による運動失調、四肢の麻痺、筋力低下などに対する機能評価と回復 練習
・化学療法に伴う末梢神経障害、放射線療法に伴う横断性脊髄炎、などに対する機能評価と回復練習
・造血幹細胞移植等による長期臥床患者における廃用症候群の予防と運動
・緩和ケアにおける在宅生活支援と支持的介入
・小児がん児に対する体力、身体活動維持目的の運動療法・復学支援など