研究活動

主な研究内容

1)術後補助療法のランダム化比較試験

局所進行した頭頸部扁平上皮癌の治療は、手術に加えて術後補助療法を行うことで根治率を高める事が期待できます。ガイドラインでも術後再発高リスク群に対して補助療法を行うことが推奨されています。当院では2種類の術後補助療法の比較試験を多施設共同で行っています(JCOG1008)。

2)頭頸部扁平上皮癌における頸部リンパ節郭清術での外側後方領域の転移状況の観察研究

頸部リンパ節郭清術の最も大きな後遺症として副神経障害によっておこる僧帽筋麻痺での上肢の運動障害が挙げられます。根治性を低下させず、かつ副神経障害を最小限に抑えることが必要です。副神経障害をきたしやすい頸部の外側後方領域郭清に関して、その領域への頸部リンパ節転移状況と僧帽筋麻痺や頸部、上肢に関する症状の観察研究を多施設共同で行っています。

3)進行中咽頭側壁癌の治療後嚥下機能障害に関する研究

中咽頭側壁癌の治療は、手術療法を主体とした治療と、放射線・薬物療法を主体とした治療の大きな2つの選択肢があります。そこで両者の治療後の摂食・嚥下機能を比較する研究を多施設共同で行っています。

4)咽喉頭表在癌に対する内視鏡下切除の標準化に関する研究

近年、内視鏡技術の進歩にともない、従来、頸部外切開での手術や放射線療法が行われていた咽喉頭の表在性の癌を、口腔内から内視鏡下に切除することができるようになりました。この切除は、嚥下や音声機能の後遺症が少なく、治療期間が短く低侵襲な治療です。この治療を標準化するために、多施設共同で症例登録を行っています。

5)舌癌の厚みと予防的頸部リンパ節郭清術の適応に関する研究

舌癌の厚みが5㎜を超えると頸部リンパ節転移の頻度が増すことがわかっています。頸部リンパ節転移のない舌癌に対して、予防的に頸部リンパ節郭清術を行うことの意義を明らかにするために多施設共同で研究計画を立案中です。

尚、当院で行われている試験や治験の詳細については、「静岡がんセンターで実施している臨床試験・治験の情報」のページ、または「倫理審査委員会で実施情報の公開が必要とされた研究の情報」のページをご覧下さい。

関連情報

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論文

頭頸部外科

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