レジデント向け情報

研修の特徴

 麻酔科専門医研修制度は、平成27年から大きく変わり、4年間のプログラム制となりました。基幹研修病院の要件も厳しくなり、また複数施設のローテーションが必須となり、当センター麻酔科は現在は下記の5つのプログラムの関連研修施設となっています。したがって、当センター独自のレジデント制度には参加していません。
 このうち、静岡医療センター麻酔科の研修プログラムは静岡県東部の4病院(静岡県立静岡がんセンター、国立病院機構静岡医療センター、順天堂大学附属静岡病院、伊東市民病院)と静岡こども病院を研修施設とするプログラムで、静岡県東部在住のままで研修が完結します。研修基幹施設は静岡医療センターとなり、4年間のうち静岡がんセンターでの研修は最長で2年間となります。
 ほかの5つのプログラムは各大学麻酔科が研修機関施設であり、各プログラムリーダーとの協議により当センターでの研修期間は各プログラムが指定する期間となります(最長2年)
 なお、静岡県医学奨学資金貸与者については、静岡医療センター及び浜松医科大学のプログラムに登録した場合、当センターでの研修期間は返還免除期間に繰り入れることができます。

  1. 静岡医療センター麻酔科専門医研修プログラム

  2. 浜松医科大学医学部附属病院麻酔科専門研修プログラム

  3. 岡山大学病院麻酔科専門医研修プログラム

  4. 慶応義塾大学病院麻酔科専門医研修プログラム

  5. 静岡県立総合病院麻酔科専門研修プログラム

  6. 順天堂静岡病院麻酔科研修プログラム

麻酔科専門医研修の場合は、当センターでの研修期間の身分は当院規定による会計年度任用職員(期限付職員給与は常勤職員に準じる)となり、他科のレジデントと同じ給与体系となります。
 なお、当センターはがん専門病院であり、症例は大部分が全身麻酔による成人のがん切除術です。手術は全身の臓器に亘っていますが、大腸がんの大部分はロボット支援を含む腹腔鏡下手術であり、肺がん、胃がん、肝がん、子宮がん、食道がんも体腔鏡下手術の割合が増え、前立腺がんは全例、胃がん、肺がん、子宮がんもロボット支援手術の割合が増加しています。
また低侵襲手術の増加、および周術期抗凝固療法の適用により、徐々に硬膜外併用麻酔の件数は減少しております。麻酔専門医取得に必須の小児、心臓血管、帝王切開麻酔はありませんので、研修プログラムの他施設で研修を行っていただきます。

魅力ある研究環境

敷地内に静岡がんセンター研究所が併設され、バックアップもあり、臨床研究が容易にできる環境が整っています。麻酔科では、より良い周術期管理・術後鎮痛を目標に、日々創意工夫を行っています。
 また、過去にはマルチオミクス解析を用いた麻酔薬のアポトーシス誘導に関する研究を行ってきました。

麻酔科

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