乳腺画像診断科兼生理検査科について

スタッフ紹介

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乳腺画像診断科
兼生理検査科
部長 植松 孝悦
医長
中島 一彰

 

静岡がんセンター 乳腺画像診断科兼生理検査科の特徴と方針


乳腺画像診断科


静岡がんセンターは乳腺疾患外来の一つの診療科として、放射線診断専門医(日本医学放射線学会認定)・乳腺専門医(日本乳癌学会認定)の資格を有する乳腺画像の診断および乳腺インターベンション(画像誘導下組織生検)の二つの領域を専門とする「乳腺画像診断科」の外来があり、乳がんが疑われる患者さんの診療を担当しています。乳がんは他の乳腺の病気と区別がつきにくいため、早期に乳がんを診断することは難しいですが、乳腺画像診断の経験豊富な専門医が迅速かつ正確に乳がんを診断し、どのような小さな病変に対しても精密に画像誘導下組織生検を行い、すみやかに適切な治療へとつなげます。

乳腺画像診断科の特徴と方針

乳がんの正確な診断のためには、乳腺画像診断専門の医師が画像診断と乳腺生検の両方を行うことが望ましく、乳がん診療の先進国であるアメリカと同じようなに専門の診療科(乳腺画像診断科)が担当することが求められており、日本では当院だけが導入しています。乳がんの「適切な治療」は乳がんの「正確な診断」からはじまることから、乳腺画像検査の読影と乳腺画像誘導下組織生検について、乳腺画像検査を専門とする放射線科医が行う診療体制で実施しており、迅速かつ正確な診断を患者さんと乳がん治療を行う乳腺外科医・女性内科医に提供し、乳腺疾患関連診療科と連携して治療を行っています。乳腺画像診断科では、年間800件を超える針生検や吸引式組織生検の乳腺画像誘導下生検を実施しています。また、マンモグラフィ検査の診断件数は年間4000件以上、乳腺超音波検査の診断件数は年間6000件以上、乳腺MRI検査の診断件数は年間800件を超えます。


生理検査科


生理検査科は生理機能検査と診断に特化した診療科で、超音波検査(エコー検査)や心電図・肺機能・脳波検査などの検査を担当します。

生理検査科の特徴と方針

当科は専門技師にて各種生理検査を施行して、安全で正確な検査の実施を心がけています。検査は治療の入り口であり、間違った検査や診断をすれば、それをもとに組み立てられる治療方針にも狂いが生じます。特に検査結果の判断に個人差が生じやすい超音波検査(エコー検査)ではすべての報告書を、施行した専門の臨床検査技師と日本医学放射線学会放射線診断専門医がダブルチェックするなど、細心の注意を払っています。

乳腺画像診断科と生理検査科からひとこと

私たちは、検査を通じて直接、患者さんに接する機会が多い診療科です。直接病気を治す治療行為は行いませんが、侵襲の少ない正確な乳房画像誘導下生検を担当して、迅速かつ非侵襲に病変の有無や変化を画像に記録して各診療科の主治医に報告し、より適切な治療方針につなげることで、患者さんをしっかりサポートしていきます。

専門分野・所属学会・資格

植松 孝悦(部長)
Uematsu,Takayoshi

専門分野

乳癌の画像診断
乳癌の画像誘導下生検
乳がん検診
放射線診断学

所属学会・資格等

日本乳癌学会(認定医、専門医、指導医、前理事、検診関連委員会副委員長、評議員)
日本医学放射線学会(専門医、研修指導者、編集委員会委員)
日本乳癌検診学会(評議員、理事)
日本乳がん検診精度管理中央機構理事
検診マンモグラフィ読影認定医
日本乳腺甲状腺超音波医学会(理事、GTC研究部会委員長、教育委員会委員、バーチャルソノグラフィ研究部会委員、インターベンション研究部会委員)
日本乳癌画像研究会(世話人)
静岡乳腺診断・治療研究会(代表世話人)
乳房超音波医師講習会認定医
医学博士

中島 一彰(医長)
Nakashima,Kazuaki

専門分野

画像診断
IVR

所属学会・資格等

日本医学放射線学会(放射線診断専門医)
日本乳癌学会(専門医、評議員)
日本乳腺甲状腺超音波医学会 (評議員)
日本乳癌検診学会(評議員)
検診マンモグラフィ読影認定医
日本IVR学会(専門医)
日本神経放射線学会
医学博士

乳腺画像診断科・生理検査科

乳腺画像診断科・生理検査科