レジデント向け情報

研修の特徴

手術件数が年間350件以上あり、広汎性子宮全摘術も毎年40件前後行われております。後腹膜リンパ節郭清術(広汎性子宮全摘術を含む)も年間100件以上行われており、国内で有数の手術数です。レジデントは可能な限り手術に立ち会い、多くの症例を経験できます。また、経験だけに頼らない、解剖学に基づいた論理的な手術を指導することを心がけているので、技術だけでなく婦人科手術に関する基本的な考え方も学ぶことができます。3年間の在籍で、婦人科腫瘍専門医の受験資格である15例の広汎性子宮全摘術執刀を目指します。また、当科には腹腔鏡下手術の技術認定医が在籍しており、腹腔鏡下手術も近年積極的に行っているため、がんに対する腹腔鏡下手術の技術も身につけることが可能です。
放射線治療科、画像診断科・病理診断科とのカンファランスがそれぞれ週1回、婦人科内でのカンファランスが週2回行われており、多科の医師、多職種で症例を検討しながら治療方針を決定します。
学会発表、論文執筆も活発に行われています。レジデントにも積極的な学会発表、論文執筆をお願いしています。また、日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)、婦人科悪性腫瘍研究機構(JGOG)、関西臨床腫瘍研究会(KCOG)に加わり、多くの臨床試験にその計画から参加し、多数の症例登録を行っています。これらのグループに参加することによって、臨床試験に対する論理的な考え方、具体的なプロトコールの書き方、臨床試験のマネージメントの実際、倫理的な思考などを身につけることが可能です。また、当科では日常診療で標準的抗がん剤治療の実践を多数例経験できますが、婦人科領域の臨床試験や新薬の治験では抗がん剤治療が関わるものが多いため、最新の抗がん剤治療、安全な抗がん剤治療に関しても理解を深めることができます。
興味のある方はご連絡をお願いします。また、見学も随時可能ですので是非一度いらして下さい。

レジデントの声

笠松由佳 医師(研修期間2年 現在副医長として勤務)

一言で言うと、がんの患者さんと全力で向き合えます。
上級医とともに、他科と連携しながら、手術・化学療法・放射線療法などの集学的治療を行います。もちろん緩和治療も行います。臨床試験にも積極的に参加し、よりよい治療を提供できるよう取り組んでいます。病院全体として、がんを診るだけでなく人をみる、そんな医療が自然と徹底されている雰囲気を感じるところが私は好きです。
日常診療をこなしつつ、患者さんの状態に一喜一憂しながらの日々はもちろん大変ですが、想像以上にやりがいがあり、医師としての責任感を強く感じる毎日です。
レジデントとしては、多くの医師や専門知識を備えたコメディカルスタッフに囲まれ、学ぶことがいっぱいです。皆さん優しく、コンサルトもしやすいので、仕事はとてもやりやすいです。
病院は自然の多い小高い場所に立地しており、お天気がいいときに周辺の木々や駿河湾の海を眺めるととても癒されます。夏には花火もよく見えます。そんな働きやすい病院です。

婦人科

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