レジデント向け情報

研修の特徴

手術件数が年間400件以上あり、広汎子宮全摘術も毎年20件前後われております。後腹膜リンパ節郭清術(広汎子宮全摘術を含む)も年間100件以上行われており、国内で有数の手術数です。レジデントは可能な限り手術に立ち会い、多くの症例を経験できます。また、経験だけに頼らない、解剖学に基づいた論理的な手術を指導することを心がけているので、技術だけでなく婦人科手術に関する基本的な考え方も学ぶことができます。3年間の在籍で、婦人科腫瘍専門医の受験資格である10例の広汎子宮全摘術執刀を目指します。また、当科には内視鏡技術認定医、ロボット手術プロクターが在籍しており、低侵襲手術も積極的に行っているため、がんに対する低侵襲手術の技術も身につけることが可能です。
 放射線治療科、病理診断科とのカンファランスがそれぞれ週1回、婦人科内でのカンファランスが週1回行われており、多科の医師、多職種で症例を検討しながら治療方針を決定します。
 学会発表、論文執筆も活発に行われています。レジデントにも積極的な学会発表、論文執筆をお願いしています。また、日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)、婦人科悪性腫瘍研究機構(JGOG)、関西臨床腫瘍研究会(KCOG)に加わり、多くの臨床試験にその計画から参加し、多数の症例登録を行っています。これらのグループに参加することによって、臨床試験に対する論理的な考え方、具体的なプロトコールの書き方、臨床試験のマネージメントの実際、倫理的な思考などを身につけることが可能です。また、当科では日常診療で標準的抗がん剤治療の実践を多数例経験できますが、婦人科領域の臨床試験や新薬の治験に参加することにより最新の抗がん剤治療、安全な抗がん剤治療に関しても理解を深めることができます。
 興味のある方はご連絡をお願いします。また、見学も随時可能ですので是非一度いらして下さい。

レジデントの声

川村温子 (研修期間2年、現在医長として勤務)

明確なエビデンスを元にした「標準治療」を学ぶことができる環境です。

レジデント研修中は、主担当医である上級医師とともに診断と治療方針を決定し、他科とも連携しながら、手術・放射線療法・化学療法等によるがん治療を行います。治療方針は全例カンファレンスを経て決定し、婦人科チームとして一貫性のある治療を行っています。レジデントであっても、主体性を持って診療にあたる姿勢が尊重されます。地域の皆さんに信頼された当院で、患者さんと一人一人と向き合い、病気を診るだけでなく、コメディカルや他科医師、地域の他施設とも連携し、当院の理念である、全人的医療を提供するチームの一員として関わることができるやりがいは、何事にも代えがたいものです。熱意を持って診療に臨むほど、任せてもらえる仕事が増え、自然と強い責任感が培われます。近年は毎年レジデント、チーフレジデントの先生が研修に来て下さり、カンファレンスでは上級医師だけではなく、レジデントの先生達の意見もたくさん飛び交い、情報をup dateしあう、風通しのよい職場環境です。
私は医師10年目から研修させていただき、相談しやすい指導医の元で、のびのびと研修でき、有能なコメディカルにも恵まれ、まだまだ学ぶことだらけでした。
病院は小高い場所に立地し、周囲は自然に恵まれ、富士山と駿河湾を眺めながら仕事ができます。自慢の病院で我々と一緒に働きませんか。

婦人科

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