森千浩医師、日本大腸肛門病学会賞2025年優秀賞を受賞しました
2025年11月27日
大腸外科 部長 塩見明生
2025年11月14・15日に東京で開催された第80回日本大腸肛門病学会学術集会において、大腸外科の森千浩医師が『日本大腸肛門病学会雑誌』に掲載された優れた論文の著者に授与される優秀賞を受賞しました。
・受賞者:森 千浩(チーフレジデント)
・論文名:pStageII大腸癌における再発高リスク群の予測モデルの構築
▶掲載誌 日本大腸肛門病学会雑誌 2025 年 78 巻 5 号 p. 203-21
著者 森 千浩, 山岡 雄祐, 塩見 明生, 賀川 弘康, 眞部 祥一, 田中 佑典, 笠井 俊輔, 野津 昭文
doi: https://doi.org/10.3862/jcoloproctology.78.203
<研究概要>
大腸癌治療ガイドラインにはpStageII大腸がんの術後の再発リスク因子としていくつかの因子が記載されていますが、それぞれの重要性の差は明らかでなく、術後補助化学療法の適応判断に迷うことがあるのが現状です。本研究では、再発に有意に関連する5つの因子を同定し、それぞれのリスクの高さに応じた得点を設定し、予後予測が可能なモデルを作成しました。本モデルが個々の患者さんの再発リスクをより正確に評価し、より適切に術後補助化学療法の判断をすることに寄与する可能性を示しました。
受賞者から
多くの患者さんのご協力で、術後補助化学療法の適応判断が難しいpStageII大腸がんの予後を予測するモデルの作成をすることができました。今後は本研究をさらに発展させ、臨床応用可能な研究成果の創出を目指してまいります。
大腸外科 森 千浩



