笠井俊輔医師、第103回大腸癌研究会学術集会で「優秀論文賞」を受賞しました

2025年7月24日
大腸外科 部長 塩見明生

 2025年7月3日~4日福井市で開催された、第103回大腸癌研究会学術集会において、大腸外科の笠井俊輔医師が「優秀論文賞」を受賞いたしました。

・受賞者:笠井俊輔(副医長)
・論文名:「Risk factors and development of machine learning diagnostic models for lateral lymph node metastasis in rectal cancer: multicentre study

▶掲載誌

Kasai S, Shiomi A,  Shimizu H, Aoba M,  Kinugasa Y, Miura T, Uehara K, Watanabe J, Kawai K, Ajioka Y, BJS Open. 2024 Jul 2;8(4):zrae073.  doi: 10.1093/bjsopen/zrae073.

<研究概要>
 本研究は、大腸癌研究会プロジェクト研究「MRI診断能に関する研究」の附随研究として実施されたものであり、直腸癌における側方リンパ節転移の新たなリスク因子を同定しました。また、人工知能技術である機械学習を用いることで、高精度な予測モデルの開発に成功しました。世界的に側方リンパ節郭清への関心が高まる中、本研究はその適応を検討する上で有用な知見を提供するものです。本研究の成果は、第100回大腸癌研究会学術集会にて発表され、優秀発表賞を受賞しました。

受賞者から

 当院の多くの患者さんにご協力いただいた大腸癌研究会プロジェクト研究の附随研究という貴重な機会を得て、直腸癌の治療戦略立案に寄与し得る重要な知見を得ることができました。専門家と連携して人工知能を活用した新たな取り組みとしても大変有意義な検討となりました。今後は本研究をさらに発展させ、実臨床に貢献できる成果を目指してまいります。                                

大腸外科 笠井 俊輔

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