青山 高 管理栄養士、第25回日本クリニカルパス学会学術集会において「論文奨励賞」を受賞しました
2025年11月21日
栄養室長 稲野利美
本年10月17・18日に富山市で開催された第25回日本クリニカルパス学会学術集会(会長:臼田和生(富山県立中央病院 院長))において、栄養室の青山高 管理栄養士が「論文奨励賞」を受賞しました。
・研究論文名:同種造血幹細胞移植に用いる患者用栄養パスの妥当性
日本クリニカルパス学会誌 26(2) 58-65 2024
<研究概要>
本研究では、医療の質(Clinical Indicator:CI) に照らして同種造血幹細胞移植(HSCT; 移植日:day0)の骨髄破滅的前処置法(MAC)に用いている患者用栄養パス(構造)の妥当性(結果)を治療開始日day-8からday42の期間で以下の3つの方法(過程)(栄養代謝と予後との関連、経時的な有害事象(CTCAE)の評価と経口摂取の支持、経静脈熱量と経口摂取熱量との関連)に鑑み検証しました。結果、治療開始前(day-8以前)に説明している患者用栄養パスの妥当性が明らかとなりました。
青山 高 管理栄養士からのコメント
本研究は平成30年度日本クリニカルパス学会優秀英語論文賞 (同種造血幹細胞移植の栄養リスク-栄養パスの論理的根拠-: Annals of Hematology 96(4):617-625, 2017)を踏まえた研究成果であり、現在、MACと骨髄非破滅的前処置法(RIC)との相互因子より患者用栄養パスの妥当性をCIに鑑み検討しています。 さらに、用いている体組成計より求められるカニンガム式基礎代謝熱量が予後に関連する体重減少を予見できるかを検討し、簡易間接熱量計に照らす前向き研究(UMIN000052185)を進めています(科研費: 22K18237)。
栄養室 青山 高


