病理診断科【検査項目】

病理検査

検査項目 検査説明
病理組織検査(生検)   採取した検体にがんが含まれるかを調べます。
病理組織検査(手術)   手術で摘出した臓器を調べ、がんの種類・広がり・転移の有無などを調べます。
病理組織検査(セルブロック法による)   採取された検体にがんが含まれるかを調べます。
術中迅速病理組織検査   手術中に提出された検体について凍結標本を作製し、がんの有無等を調べます。
各種染色(一般染色、特殊染色、免疫染色、FISH法 等)
ヘマトキシリン・エオジン(HE)染色 広く一般的に用いられる染色です 
免疫染色 エストロゲン受容体(ER) 乳がんに対して染色を行います。
治療法の決定に関わります。
プロゲステロン受容体(PgR)  乳がんに対して染色を行います。
治療法の決定に関わります。
HER2タンパク  乳がんや胃がんに対して染色を行います。
治療法の決定に関わります。
肺癌ALKタンパク
(高感度IHC)
 肺がんに対して染色を行います。
治療法の決定に関わります。
その他 免疫染色  がんの種類を同定するために行います。
FISH法
(蛍光 in situ ハイブリダイゼーション法) 
がんの種類を同定するために行います。
RAS/BRAF 遺伝子検査  大腸癌に対して行います。
治療法の決定に関わります。
組織診検査 診断報告までの目安
病理組織検査(生検・セルブロック) およそ5〜7日(一部例外あり)
病理組織検査(手術)

2週間〜4週間 (一部例外あり)

術中迅速病理組織検査 20分~30分 

※いずれも土日祝日を含まない日数です。

細胞診検査

検査項目 検査説明

婦人科

子宮頸部、内膜、膣断端などの細胞を擦りとって検査します。
主に、子宮頸部がん、内膜がんや前癌病変の有無を調べます。
治療後の検査では、再発がないか調べる目的があります。

口腔

口の中、歯肉、舌などの表面の細胞を擦りとって検査します。
がん細胞の有無を調べます。

喀痰

喀痰に含まれる細胞を検査します。
主に肺のがん細胞の有無を調べます。

気管支鏡を用いて、肺病変から細胞を採取して検査します。
肺がんや肺の感染症を調べるために行います。

膵臓、胃 など

超音波内視鏡を用いて、病変部から細胞を採取して検査します。
目的病変の細胞が採れているかどうか、腫瘍の種類はなにか、迅速に検査します。

甲状腺、乳腺、リンパ節、
皮下腫瘤など

病変部から採った細胞を検査します。
病変は良性か悪性か調べることを目的としています。
リンパ節では、がんの転移を調べることができます。

尿 、腹水、胸水、胆汁など

液体中の細胞を集めて検査します。
がん細胞の有無を調べます。

切除検体

病理検査用に切除された検体から細胞をとって検査します。
リンパ節では、悪性リンパ腫、がんの転移を調べることができます。

その他

分泌物、嚢胞液などに含まれる細胞を検査します。
がん細胞の有無を調べます。

細胞診検査 診断報告までの目安
通常 およそ3日~5日。(一部例外あり)
術中迅速細胞診 30分~当日中。検体により異なります。

※いずれも土日祝日を含まない日数です。

検査項目について

検査項目について