ファルマバレープロジェクトから人生100年時代への住まいを提案~コンセプトモデルとしてのファルマモデルルーム開設~『自立のための・3歩の住まい』

ファルマバレープロジェクトから人生100年時代への住まいを提案
コンセプトモデルとしてのファルマモデルルーム開設『自立のための・3歩の住まい』

2021年2月19日

公益財団法人ふじのくに医療城下町推進機構ファルマバレーセンター
静岡県経済産業部新産業集積課
静岡県立静岡がんセンター

 ファルマバレーセンターは、「人生100年時代における高齢者のための住まいの在り方」を考える第一歩としてコンセプトモデルを提案するため、令和3年3月5日、静岡県医療健康産業研究開発センター1階にファルマモデルルーム『自立のための・3歩の住まい』を開設し、同日開催する『静岡がん会議2020』において、その趣旨・概要を発表します。一般県民、医療・介護・福祉関係者、行政関係者、企業、研究者及び金融機関などに広く公開するとともに、皆様からのアイディアを募り、超高齢社会の理想の住環境を共に築いていきたいと考えております。なお、報道関係の皆様には内覧会を準備いたしましたので是非ご参加ください。

 

ファルマモデルルーム『自立のための・3歩の住まい』

 

1 開設の意義:人生100年時代の住宅づくりには発想の転換が必要

人生100年時代において、老化が進み、健康寿命の尽きたあとの高齢者の居室はどうあるべきか。これは誰にとっても極めて切実な問題です。住宅メーカーもそれぞれに住まいのあり方を研究、発表していますが、それらの多くは健康的な家族の住まいを基本としております。

しかし、老いは個別であり、もはや家族の住まいではなく、私の力で一日でも長く自立して過すことのできる「私(私と伴侶)の住まい」が求められるはずです。

私たちは、住まいへのこのような「発想の転換」を図ることで、これからの20年先を見つめ、新しい高齢者の住まいのあり方であるコンセプトモデルとしての「ファルマモデルルーム」を提案し、多くの皆様と対話しながら、未来に向けた理想の住環境を共に創り上げていきたいと考えています。

 

2 特徴

(1)静岡がんセンターの経験から考え出された『自立のための・3歩の住まい』

ファルマモデルルームでは、およそ20年にわたる静岡がんセンターの患者・家族支援の経験から、一般の住宅ではなく、病室やホテルの部屋をモデルとしています。

モデルの起点となったのは、まずベッドです。ベッドが寝る場・休む場から、多くの時間を費やす暮らしの場となります。次に着目したのがトイレと浴室。つきつめると、自立とは、ベッドで暮らしを営み、ベッドからトイレや浴室に自分の力で行けることです。そのために、3歩の距離にすべてを配置しました。

「3歩」とは、まさに自立の象徴であり、それがこれからの高齢者の暮らしのコンセプトモデルになると考えます。「3歩」をコンセプトとして、新しい間取りを求め、これまでにない新たな居住空間を創造しています。

 

(2)4つの特徴から考え、現在における最新の装備を導入

ファルマモデルルームは、全体として、木目調を基本とした明るく落ち着いた壁面に加え、白く遊び心があるアーチ状の仕切りを水回りとの境にし、その奥の壁面を品のあるピンクに配色することで、華やかでかつ暖かい雰囲気を演出しています。

また、機能については、次の4つの特徴を基本とし、現在における最新の装備を導入しました。健康を管理し、心身の機能をサポートするばかりでなく、高齢者が生き生きと暮らすための高機能な設備を集めました。

<4つの特徴>

 

①3歩から考える

 

3歩の空間設計

ベッドから浴室・トイレを極限まで近づけ、移動の負担軽減に配慮した設計。浴室は浴槽を置かず、高機能シャワーを設置することでコンパクト化し、さらにトイレ、洗面台とともに一直線に配置することで、動線をシンプルに快適な空間を実現。

 

生活補助天井レール

「自立を支える」機能的な道具箱や起き上がり補助具などをカスタマイズでき、生活を補助する天井レールを装備。

②医療介護部屋(感染症対策)

 

床・壁素材

新型コロナウイルスに対する抗ウイルス効果も確認された、高齢者の命を守る「抗菌、消臭、抗ウイルス、抗アレルギー」のファルマ仕様の新素材を活用。

 

空気清浄

気になるニオイを分解・脱臭するナノイー発生器を完備。

 

クリーン洗面台

手をかざすだけで、操作できるタッチレスの洗面台。本モデルルームでは、床壁素材と同じ素材を活用し、感染防止対策を徹底した最新式の洗面台を設置。

③ロボット化・AI化

 

高機能ベッド

寝姿勢から立ち上がり姿勢まで 4つのポジションに変形する介護用電動ベッドを設置。キャスター付きで設置場所を選ばす自由にレイアウトが可能。機能的で可変的な住まいに貢献する。

 

高機能トイレ・シャワー

湯船に浸からなくても十分な温浴効果が得られる高機能シャワーや、スマートフォンとの連携による高齢者の暮らしを遠隔で見守る機能が搭載された最新式のトイレを設置。

 

スマートスピーカーとの連携

家電等の電子機器との連携により、高齢者には負担の掛かる電源の入切などを声等で操作するネットワークを構築。

④家族・社会との絆

 

高機能ディスプレイ

まるで1枚のガラス板のように窓が映像に変わる透明有機ELディスプレイ。透明ゆえに外の景色や光を取り込みつつ、離れて暮らす家族との会話や遠隔診療など、インターネットを通じたコミュニケーションの窓として、家族や社会とのつながりに貢献する。

 

3 未来に向けた展望

(1)20年後に向けた共同研究室として

このファルマモデルルームは、コンセプトモデルであり、完成されたものではありません。20年後に向けたアイディアの創発と製品の開発に向け、一般県民、医療・介護・福祉関係者、行政関係者、企業、研究者及び金融機関の皆様との「共同研究室」です。現在の装備品も適宜最新のものに更新してまいります。

共に議論をするために、モデルルーム内には、私たちが考える20年後に向けた開発のアイディアも用意しました。さらに皆様からのアイディアを募り、共同して新技術、新機能、新サービスの開発に取り組んでまいりたいと考えております。

(2)コンソーシアムの形成

ファルマモデルルームの制作にあたっては、静岡県、静岡がんセンター、ファルマバレーセンターを基本メンバーに、人生100年時代の暮らしの開発に取り組んでいる企業、団体がコンソーシアムとして参画しました。以下がそのメンバーです。 

株式会社システム環境研究所
一般社団法人国際医療健康交流機構
株式会社メディファ設計
ノンスケール株式会社
有限会社アルテシテ
パナソニック株式会社ライフソリューションズ社
アイカ工業株式会社
株式会社セントラルユニ

今後はさらに幅広くコンソーシアムのメンバーを求めていきます。皆様の積極的な御参加をお願いする次第です。

ファルマモデルルーム『自立のための・3歩の住まい』

<お問い合わせ先>

公益財団法人ふじのくに医療城下町推進機構
 ファルマバレーセンター 担当:滝、植田

 住 所:静岡県駿東郡長泉町下長窪1002番の1
 連絡先:TEL:055-980-6333 FAX:055-980-6320
 e-mail: y.taki@fuji-pvc.jp / k.ueda@fuji-pvc.jp

プレスリリース(PDF:488KB)

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