緩和医療科 安達 勇医師が「中国政府友誼賞」を受賞しました
2025年2月7日
静岡県立静岡がんセンター
1月25日、当院の緩和医療科の安達勇医師が、中国北京で開かれた「2024年度中国政府友誼賞」の授与式に出席し、中国国家衛生健康委員会からの推薦により、人力資源社会保障部国外国専門局の王部長より同賞を受賞しました。「中国政府友誼賞」は、中国の発展に大きく貢献した外国人専門家に贈られる中国政府が設立した名誉ある賞です。今回の受賞者は、12か国から19名が表彰されました。
中国の東北にある長春市で生まれた安達医師は、15才まで中国国内の小中学校で学び、1953年、日本へ帰国。新潟大学医学部を卒業後、1972年に国立がんセンター(現・国立がん研究センター)で腫瘍内科医として勤務する傍ら、公益財団法人日中医学協会の常任理事、理事長として中国の医療界との交流促進に努められました。1987年から2008年の20年間は、日本財団からの資金援助による日中医学協会の「中国医学研究者奨学金制度」のプロジェクトを担当し、中国全土からの2400名の人材育成に携わりました。さらに2008年度からは、「笹川医学研究者制度」による中国の医師10数名の指導教官として、臨床研修と研究の指導などにあたりました。今回の受賞の契機となった、2013年からの日中医学協会理事長時代に開始した「内視鏡病理一体化診断研修事業」では、およそ120名の中国医師が本事業の研修を受けました。さらにその研修を受けた専門家が中国国内や東南アジア、アフリカの国々に技術を伝授し早期がん診断に貢献してきたことが、中国政府より高く評価されました。安達医師は2002年度の開院当初から当センター緩和医療科で勤務するとともに、現在も日中医学協会の副会長兼理事を務めています。
写真)上段左から「内視鏡病理一体化診断研修事業」の選考委員である小野裕之病院長兼内視鏡科部長、安達勇医師、杉野隆病理診断科部長。下段の2名は浙江大学医学院附属第一医院から現在研修中の内視鏡医師と病理診断医師
【中国政府友誼賞】
Chinese Government Friendship Award
【安達 勇医師からのコメント】
中国と日本の医学交流や医療者育成事業に40年以上にわたり関わってきました。この度、中国政府から高い評価をいただき大変光栄に存じます。今後とも両国の医療協力に尽力します。
●プレスリリース
緩和医療科 安達 勇医師が「中国政府友誼賞」を受賞しました(PDF:297KB)
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