2023年度 認定看護師教育課程 開講式の開催について
2023年 3月28日
静岡県立静岡がんセンター
1 要旨
静岡がんセンターでは、2009年より認定看護師教育課程を開講し、2020年4月からは特定行為研修を組み込んだ認定看護師教育課程(B課程)へ移行し、今年で4年目を迎えます。がん看護教育の基本領域となる「皮膚・排泄ケア」「緩和ケア」「がん薬物療法看護」「がん放射線療法看護」「乳がん看護」の5分野を全国で唯一、同時に開講しています。2023年度の開講式を下記の要領で行います。
2 開講式 概要
1)日時:2023年4月6日(木) 午後1時 30分~
2)場所:静岡県医療健康産業研究開発センター南棟3階 交流ホール
(静岡県駿東郡長泉町下長窪1002-1)
3)プログラム:開式の辞、総長挨拶、病院長挨拶、教育課程長挨拶、研修生宣誓、閉式の辞他
※新型コロナウイルス感染症対策の一環として、来賓の方はお招きしておりません。
3 教育機関・教育課程の内容
1)教育機関名称:静岡県立静岡がんセンター認定看護師教育課程
2)研 修 生 内訳(計59名)
皮膚・排泄ケア分野 14名
緩和ケア分野 14名
がん薬物療法看護分野 10名
がん放射線療法看護分野 10名
乳がん看護分野 11名
3)教 育 期 間 :2023年4月6日から2024年3月17日まで
4)教 育 内 容 :
(1)講義 627~643 時間、統合演習15時間
(2)臨地実習 認定看護 150 時間
(3)特定行為研修区分 各5症例以上
5)研修生スケジュール
4月~7月 eラーニング
8月~10月 集合教育
10月 科目試験(各分野専門科目)、実技演習など
11月 認定看護臨地実習(各分野専門科目)
12月~1月下旬 特定行為研修臨地実習
1月下旬~2月 臨地実習事例まとめと発表、修了試験
3月中旬 修了式
4 資格制度について
1)認定看護師とは
日本看護協会が認定する教育機関で、特定の看護分野(皮膚・排泄ケア、緩和ケア、がん薬物療法看護、がん放射線療法看護、乳がん看護分野等19分野)において、5年以上の看護経験、及びその特定する分野で3年以上経験した看護師が、6か月以上の研修を受け、認定看護師認定審査に合格した看護師を指します。認定看護師は、特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を用いて水準の高い看護を実践しています。患者とその家族に限らず、看護職や多職種にも、実践・指導・相談の3つの役割を果たし、チーム医療の核となり活動しています。
2)特定行為研修とは
厚生労働省が指定した指定研修機関で修得する研修制度です。さらなる在宅医療等の推進を図るため、“医師の判断を待たずに、手順書により一定の診療の補助を行う看護師”を指します。2015年より制度化され、21区分38行為が行えます。認定制度ではなく、3年以上の経験を持つ看護師であれば受けられる研修制度です。
3)新たな日本看護協会の資格制度(認定看護師教育に特定行為研修が組み込まれる)
看護の専門性を基盤とした認定看護師教育に臨床推論力や病態判断力など、医学的知識をベースとした特定行為研修の内容を加えたカリキュラムとなりました。教育期間はeラーニングも含め1年間です。組み込まれる特定行為研修は、看護分野によりますが1~2区分となります。資格取得後は病院にとどまらず、“あらゆる場のニーズに応えられる認定看護師”という活動拡大が期待されています。
【組み込まれている特定行為研修】
認定分野 | 全分野共通の特定行為 | 専門分野毎の特定行為 |
皮膚・排泄ケア | 栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
|
創傷管理関連
|
緩和ケア | ||
がん薬物療法看護 | ||
がん放射線療法看護 | ||
乳がん看護 | 創部ドレーン管理関連 ・創部ドレーンの抜去 |
5 当教育課程の強み
がん看護教育の基本領域となる5分野を同時開講しています。特定行為研修の教科目をはじめ、共通科目は5分野合同で学びます。グループワークなどは分野を超えてディスカッションを行い、研修期間から多角的な視点を学ぶことができます。また、病院立である教育機関ならではの医師による特定行為研修の統合演習なども組み込み、実践を視野に入れた教育ができることも大きな強みであると考えています。「成長と進化を継続し、人々を徹底支援できる人材」を育成していきます。
●プレスリリース
認定看護師教育課程 開講式の開催について(PDF:254KB)
本リリースに関するお問い合わせ
本リリースに関するお問い合わせは下記までお願いいたします。
静岡県立静岡がんセンター マネジメントセンター 医療広報担当
電話:055(989)5222(代表)