手術支援ロボット・ダヴィンチ手術の診療科を拡大し2台から3台体制へ(県内初)

2021年4月13日
静岡県立静岡がんセンター

 静岡がんセンターは、2011年12月、全国に先駆けて手術支援ロボット・ダヴィンチを導入し、「がんを上手に治す」という理念のもとで、身体への負担を少なくする低侵襲性、安全性、機能温存、根治性の視点から、ロボット手術を積極的に進めて参りました。現在実施している診療科は、大腸外科、胃外科、呼吸器外科、泌尿器科、婦人科で、院内全体で2600症例という全国トップクラスの症例数をこなしており、大腸がんと胃がんでは全国でも数少ない医師向けトレーニング症例見学施設に認定されています。今後、さらにロボット手術を希望される患者さんが見込まれるため、食道外科へも拡大し、この4月より県内初となる手術支援ロボット3台体制となります。ロボット手術はコストや扱える外科医の教育など解決すべき課題はありますが、これまでの腹腔鏡下や胸腔鏡下手術の欠点を克服し、より高度で安全な低侵襲手術法として大きな期待が寄せられています。今後も各領域で急速に普及していくことが予想されます。

 

<各診療科からのコメント>

 

【寺島雅典(副院長/日本内視鏡外科学会評議員、日本ロボット外科学会評議員)医師からのコメント】
 ロボット支援下手術は、これまでの鏡視下手術と比較し、より繊細な手術が行える新しい低侵襲手術として注目されています。しかし、安全に手術を実施するためには十分なトレーニングを受ける必要があります。今回、ダヴィンチが3台体制になる事により、より多くの患者さんにロボット支援下手術を実施することが可能となるばかりでなく、ロボット支援下手術の術者の育成も円滑に行えるようになります。まさにわが国のロボット支援下手術のメッカとなる事が期待されます。


●プレスリリース
 身体への負担が少ない低侵襲の手術支援ロボット 診療科を拡大し、2台から3台体制へ(県内初)(PDF:325KB)

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