静岡県立静岡がんセンター・東京慈恵会医科大学と連携を開始

 看護学教育・看護研究および医療、公衆衛生に関する教育の連携協力に向けて、静岡県立静岡がんセンターと東京慈恵会医科大学大学院医学研究科看護学専攻が協定を締結しがん看護専門看護師等を養成する連携大学院に向けての調印式を行いました。

2019年7月3日
                  東京慈恵会医科大学大学院医学研究科看護学専攻
                  静岡県立静岡がんセンター

 静岡県立静岡がんセンター(総長:山口 建、以下「静岡がんセンター」と言います)と東京慈恵会医科大学大学院医学研究科看護学専攻(学長:松藤 千弥、以下「東京慈恵医大」と言います)は、2019年7月2日付で看護学教育・看護研究および医療、公衆衛生に関する教育研究の連携協力を促進する協定を締結し、同日、東京慈恵医大にて協定書の調印式を行いました。

 本協定は、静岡がんセンターと東京慈恵医大のそれぞれの社会的役割を踏まえ連携することにより看護師の人材育成と働きながら学べる環境整備の強化を図り、連携大学院を目指してがん看護専門看護師を養成するというものです。

 静岡がんセンターは、「患者家族を徹底支援する」という理念を掲げ、看護の分野では質の高いケアを実践し、多職種チーム医療のリーダーとなる人材の養成を積極的に行ってきました。特に、がん看護に必要な5つの特定分野※1において、高い専門力を有する看護師を養成するため、院内に病院立の認定看護師教育課程を設置し、2018年度までに475名の認定看護師を全国に輩出しております。院内においてはがん看護専門看護師14名、認定看護師45名を配置し、患者家族のケアと支援に力を入れてまいりました。
 当院がさらなる成長と進化を遂げるためには、ケアの質の評価やチーム全体で改善に取り組むシステムを洗練させる必要があると考え、臨床実践に加えて研究や教育能力等を有するがん看護専門看護師養成が課題となっておりました。

 一方、東京慈恵医大は、看護学専攻を1997年に、修士課程がん看護学分野等を開講し、本年度より博士後期課程を設置しました。これまでにも、がん看護専門看護師を目指す18名の修士の学生は静岡がんセンターを実習フィールドにしたり、静岡がんセンターから東京慈恵医大へ、コンサルテーション論やがん看護学専門科目の講師派遣が行われるなど、双方での交流が行われていました。

 今後、両機関は速やかに実務代表者からなる「静岡がんセンター・東京慈恵医大連携推進協議会」を設置し、本協定を踏まえた看護師の専門性強化に向けた看護学分野の教育について連携協力していくものです。静岡がんセンターは、東京慈恵医大の看護学専攻に特化した連携協定の締結は初めてです。 

※1) がん化学療法看護分野、皮膚・排泄ケア分野、がん放射線療法看護分野、乳がん看護分野、緩和ケアの5分野

調印式の様子

2019.7.2慈恵医大・静岡がんセンター調印式

※本リリースに関するお問い合わせは、下記までお願いします
 静岡県立 静岡がんセンター マネジメントセンター 医療広報担当
〒411-8777 静岡県駿東郡長泉町下長窪1007番地 
TEL:055-989-5222(代)

東京慈恵会科大学 教育センター 小松 一祐
〒105-8461 東京都港区西新橋3-25-8
TEL:03-3433-1111(代)

プレスリリースはこちら → ico_pdf  (PDFファイル:711KB)

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