放射線治療の新棟完成記念式典を開催します

2015年9月10日
静岡県立静岡がんセンター

拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、静岡がんセンターは、放射線治療を受ける患者さんが年々増加しているため、昨年6月より、陽子線治療棟に隣接して新たに放射線治療新棟を建設し、最新の放射線治療装置1台を増設いたしました。既存の3台を会わせ、計4台体制となります。
 この度、一連の工事が完了いたしましたので、静岡がんセンターの主催により「放射線治療棟完成記念式典(9月16日)」を開催いたします。

【放射線治療棟完成記念式典 開催概要】
1. 日 時: 2015年9月16日(水) 14時30分~15時30分
2. 場 所: 静岡県立静岡がんセンター(静岡県駿東郡長泉町下長窪1007番地)
3.出席者: 県幹部、県会議員、市長(町長)、周辺病院長、施工業者
静岡がんセンター関係者  合計 約55人
4. 内 容:
14:30~14:50 式典 (研究所棟しおさいホール)
(1) 副知事挨拶
(2) 静岡がんセンター総長挨拶
(3) 来賓祝辞  県議会副議長、長泉町長
(4) 概要説明  放射線治療科 部長 西村哲夫 (副院長兼務)
14:55~15:00 テープカット (放射線治療棟外側中庭)
参加者:副知事、県議会副議長、県議会厚生委員会委員長、長泉町長、
静岡がんセンター関係者
15:00~15:30 施設見学会 放射線治療棟および従来の放射線治療施設
(リニアック装置、陽子線治療)
5. 取材申込み先:
・FAX 055(989)5793
・e-mail:scchr35@scchr.jp

 

放射線治療棟の整備概要

構造: 鉄筋コンクリート
規模: 地上1階(建築基準法上は地下1階)
諸室: 放射線治療室2室、診察室増設3室、装置操作室、待合スペース、トイレ等
設置装置: Varian社TrueBeam STx 1台
装置の特徴: TrueBeam STxは高精度放射線治療装置で、照射野の形を作るマルチリーフコリメータは2.5 mmと、微細な病変の治療にも対応可能です。また高出力の照射も可能で、患者さんの治療時間も短縮することができます。一方で患者さんが治療寝台上に寝た状態のまま、照射前に2方向からX線写真を撮影します。得られた画像から照射中心の位置を迅速に微調整することができ、正確な照射が可能となります。
この装置を用いることにより、脳腫瘍、脳転移などの定位放射線照射、頭頸部腫瘍や前立腺がんなどの強度変調放射線治療(IMRT)、肺がんなどの呼吸同期併用体幹部定位放射線治療をより精度高く行うことができます。
環境整備:患者さんに安心快適に治療を受けていただけるように大きな治療装置の圧迫感を取り除き、室内のデザインにも配慮しました。
建築面積: 635m2

当院の放射線治療について

 静岡がんセンターで放射線治療(リニアック)を受ける患者さんは、現在、1日平均およそ130人(新患人数は1,653人(平成26年度実績))で、この数は、国内の放射線治療実施施設ではトップクラスの実績になります。今後も高齢社会に進んでいくなかで、がん患者が増加すると予測されていますが、これに伴い放射線治療を受ける患者さんの数も増えることが見込まれています。その理由は、身体への負担が大きい手術や抗がん剤治療に比較して、放射線治療は患者さんへの負担が少なく、高齢者に最も適した治療法であるからです。
一方で、当センターでは、放射線治療の部門として放射線治療科と陽子線治療科を設置して運営してきましたが、この機会に、両治療部門を一体化し、新たに「放射線治療・陽子線治療センター(仮称)」が11月に発足いたします。この新組織では、放射線治療、陽子線治療、それぞれの持つ特性を生かし、患者さんの病態に最も適した治療を選択するとともに、ひとりの患者さんに二つの治療を併用する「放射線・粒子線連携照射」など、新しい技術の開発にも取り組み、高齢者がん治療の中心的部門として活動して参ります。

プレスリリースはこちら → (PDFファイル:161KB)

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