中国 河南科技大学第一附属医院からのマスクの寄附について

2020年4月30日
静岡県立静岡がんセンター

 かねてより公益財団法人日中医学協会を通じて静岡がんセンターと交流がありました中国河南省の河南科技大学第一附属医院(病院長 董平栓)より当院に医療用マスク2,000枚の寄附の申し出があり、4月27日に到着いたしました。新型コロナウイルス感染症の広がりでマスクが不足する状況で、これらのマスクは院内の感染対策に役立てる予定です。

  河南科技大学第一附属医院は、河南科技大学がんセンターの新設にあたり、「患者の視点を重視」する理念のもとで先進的な医療を提供している静岡がんセンターの病院システムを参考にしたいと2013年に2度、当院の運営システムなどを視察されました。その後、2019年までに、同医院からの医療スタッフ延べ15名が、当院の内視鏡科、胃外科、婦人科、消化器内科など多くの診療科で研修を受けられました。今回、このような交流を踏まえ、「(新型コロナウイルスで)中国が大変な時期に、日本政府・国民から多くの暖かい援助をいただき感謝している。感染対策に役立てていただきたい」という意向があり、このたびの寄附に至りました。

 そもそもこの交流は、公益財団法人日中医学協会の元理事長(現副会長)である当院の安達勇医師(緩和医療科 参与)が30年以上にもわたって研修生を受け入れてきたことから始まり、現在でも中国の病院開業や病院運営等のサポートを行っています。また、静岡県においては浙江省と姉妹関係にあることから、安達勇副会長を中心に、当院の開院以来、2020年1月までに102団体の視察を受け入れ、中国との交流に取り組んでいます。今回の寄附の申し出は、当時の研修生のお一人であった趙傑剛看護師(看護学博士。現在、河南科技大学看護学院院長補佐、看護学修士学生指導教官)の発案で実現いたしました。

【寄附の内容】  使い捨て医療用マスク 2,000枚(200枚入り 10パック)

 

〇 安達 勇 医師(公益財団法人日中医学協会の元理事長(現副会長))のプロフィール
 中国東北の長春市生まれ。15才まで北京の八一小学校、101師範大学付属中学で学び、1953年8月に日本へ帰国。1972年から東京の国立がんセンターに腫瘍内科医として勤務。1985年から日中医学協会の常任理事。1987年から2008年まで、日中医学協会が日本財団からの資金援助による「中国医学研究者奨学金制度」のプロジェクトを実施、その担当理事として現在に至る。この間、中国全省と新彊ウイグル・西蔵・青海省・内蒙古・雲南・広西などの自治区から延べ2280名の人材を育成。2018年度からは第5次プロジェクトの「日中笹川医学協力プロジェクト」にて継続。中国の医師10数名の指導教官として臨床研修と研究指導などに携わり、これらの功績に対して、1993年と2007年の2回にわたって中国衛生部より表彰された。

DSC_6381(BEST)(写真:寄贈されたマスクを手にする安達勇医師)

 

(報道発表資料)
 ・中国 河南科技大学第一附属医院からのマスクの寄附について(PDF:228KB)

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