「がんゲノム医療中核拠点病院」に指定されました
2020年3月31日
静岡県立静岡がんセンター
静岡がんセンターは、「第3回ゲノム医療中核拠点病院等の指定に関する検討会」における検討を踏まえ、がんゲノム医療を牽引する高度な機能を有する医療機関として、3月30日、厚生労働省より「がんゲノム医療中核拠点病院」に指定(指定期間:2020年4月1日~2022年3月31日)されました。がんゲノム医療中核拠点病院(以下、中核拠点病院)は、初回指定を検討する第1回目の検討会で全国11病院が指定されましたが、今回の指定更新にあたり、当院のみが新たに加わり、指定された医療機関は12病院となりました。
「がんゲノム医療中核拠点病院」とは、ゲノム医療を必要とするがん患者さんが、全国どこにいてもがんゲノム医療を受けられる体制を構築するため、「がんゲノム医療拠点病院(以下、拠点病院)」および「がんゲノム医療連携病院(以下、連携病院)」と連携し、がんゲノム医療の中核となる拠点病院です。中核拠点病院は、これまで当院が指定されていた「拠点病院」の役割に加え、治験・臨床試験、研究の推進やがんゲノム医療に関わる人材の育成において、大きな役割を果たすことが求められています。
2018年4月以降、中核拠点病院である国立がん研究センター中央病院と名古屋大学医学部附属病院と連携し、「がんゲノム医療連携病院(以下、連携病院)」としてがんゲノム医療を提供してきました。また、2019年9月には遺伝子パネル検査の医学的解釈を自施設で実施できる「がんゲノム医療拠点病院」に指定され、これまで当院で実施してきたプロジェクトHOPE※1の知見を活かし、連携病院とゲノム医療を推進しています。今回の指定を受け、拠点病院や連携病院とさらに連携し、全国のゲノム医療の推進に貢献していきたいと考えております。
※1:プロジェクトHOPE(High-tech Omics-based Patient Evaluation):全がん種の手術可能症例を対象としてがんの性質を遺伝子解析(ゲノミクス)・RNA解析(トランスクリプトミクス)・蛋白質解析(プロテオミクス)・代謝物解析(メタボロミクス)等を統合したマルチオミクス解析により明らかにし、患者の遺伝子情報をがんの医療に生かす、2014年1月に開始されたプロジェクト。
【「がんゲノム医療中核拠点病院」に指定された12医療機関】
地方厚生局ブロック |
所在都道府県 |
医療機関名 |
---|---|---|
北海道 |
北海道 |
北海道大学病院 |
東北 |
宮城県 |
東北大学病院 |
関東信越 |
千葉県 |
国立がん研究センター東病院 |
東京都 |
慶應義塾大学病院 |
|
東京都 |
国立がん研究センター中央病院 |
|
東京都 |
東京大学医学部附属病院 |
|
東海北陸 |
静岡県 |
静岡県立静岡がんセンター |
愛知県 |
名古屋大学医学部附属病院 |
|
近畿 |
京都府 |
京都大学医学部附属病院 |
大阪府 |
大阪大学医学部附属病院 |
|
中国四国 |
岡山県 |
岡山大学病院 |
九州 |
福岡県 |
九州大学病院 |
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静岡県立静岡がんセンター マネジメントセンター 医療広報担当
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