多職種チームのここがすごい

医師 小林 玄機

患者さんにとって、がん専門病院はがん治療に対する期待と同時に不安もかなり大きいと思います。そういった不安に対して、医療従事者の言動が患者さんの心の支えとなっていきます。静岡がんセンターの看護師さんは、患者さんとのコミュニケーションを大事にし、何に対して不安があるかをよく把握し、どのように解決していくべきかまで考えています。そのため患者さんは看護師さんを良く信頼し、安心して医療を受けることが出来ています。

作業療法士 岡山 太郎

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静岡がんセンターでは、患者さんの視点を重視するという考えを全職員がしっかりと共有しているので、トップダウンではなくチーム全員が各自の知見を基に意見を出し合って、解決策を探っていきます。
このようにして、導き出した答えが患者さんやご家族の笑顔につながったとき、最高の充実感を得られます。

心理士 枷場美穂

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病に向き合う患者さんとご家族とが現在どのような困難や悩みを抱えているのか、看護師さん達の眼は日々の様子をこまやかに捉え、丁寧に耳を澄まして聴いています。臨床心理士も患者さんやご家族との対話を通してその方の人生観・価値観を教えて頂きながら、現在の心理状態について見立てます。そして、いかに気持ちのつらさを軽減して過ごして頂けるか、看護師さんと相談してサポートの方向性を探っていきます。どの患者さんもこれまでの道程で培ってこられた力を持っていらっしゃいます。患者さんの持つ力を信頼し、その力がしっかりと引き出されるように支えたいと考えています。何よりも、患者さん自身が「自分らしく」過ごせていると感じられるように、多職種で連携して支援できればと思います。様々な専門性を担った職種が役割分担をすることで、患者さんやご家族を捉える視点には多様性が生まれます。これからも、多職種チームの一員として、患者さんの傍をともに歩み、苦しい時には皆で抱える環境を提供できればと願っています。