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「がん治療と仕事の両立支援 オンラインセミナー」開催のお知らせ

2023年10月26日
静岡県立静岡がんセンター

　今年3月に閣議決定された「第4期がん対策推進基本計画」では、がん患者等の社会的な問題への対策として、「働く世代のがん患者の離職防止や再就職への就労支援の充実が必要」であり、取り組むべき施策として「現在の両立支援制度の効果及び課題の明確化を検討すること」が示されました。

　2013年、静岡がんセンターの「がんの社会学」に関する研究グループが実施した「がん体験者の悩みや負担等に関する実態調査」の結果から、職場での治療と仕事の両立支援のための体制整備の必要性が課題として明らかとなり、全国に先駆けて沼津公共職業安定所と協働し、数々の就労支援に関するセミナーを実施して参りました。

　今年度は若年（AYA世代）労働者への治療と仕事の両立支援を中心にセミナーを開催いたします。若年労働者は企業での就業年数が短く、仕事を休みたくても職場内に相談できる相手が不在である、あるいは社内制度や社会制度の知識が十分に得られないまま、休暇を取ることが会社に申し訳ないと感じ、早期に退職してしまう方が多いという現状があります。また、若年層に関わらず、会社に申し訳ないので退職を選ぶという労働者もいまだ多くいらっしゃいます。

　労働者の治療中・治療後の復職は現状の課題の一つであるため、本セミナーでは「復職」に焦点をあて、がん治療に携わる小児科医師、作業療法士、ソーシャルワーカー、患者と企業の調整役となる産業保健総合支援センターの両立支援促進員という病院内外の専門職のそれぞれの視点から、治療と仕事の両立支援についてのポイントや実際の支援についての講義をしていただきます。後半では今回初の試みとなるパネルディスカッションを設け、実際に起こりうる模擬患者を想定し、初診から復職までの流れを元に院内での支援体制や多職種連携、外部機関の調整方法などを話し合いたいと思います。

【セミナー概要】

【プログラム】

チラシ