国が示した新型コロナの療養(待機)期間の見直しと当院の対応について
2022年9月9日 病院長
国は、9月7日から「入院患者以外の有症状の新型コロナ患者の療養期間(自宅等の待機期間)を7日かつ症状軽快後24時間に短縮する」などの見直しを行いました。(詳細は文末の表をご参照ください)
しかし、療養期間を短縮した場合、短縮した期間中にウイルスを排出するリスクが一定程度残ることが知られています。
静岡がんセンター内には、病気や治療のために免疫力が低下し、新型コロナの重症化リスクが高い患者さんがたくさんおられます。当院は、9月9日以降、患者さんの療養(待機)期間や当院への受診について、以下のように取扱います。ご不便をおかけしますが、ご理解いただきますようお願い申し上げます。
1 新型コロナに感染し、症状があって当院へ入院した患者さんの療養期間
- 従来と変更なく、国の方針通りです(原則、発症日から10日間かつ症状軽快後72時間)
2 新型コロナに感染し、症状はあるが入院していない患者さんの療養(待機)期間等
- 自宅等での療養(待機)期間は、国の方針通りです(発症日から7日間かつ症状軽快後24時間。ただし10日間が経過するまでは自主的に感染予防行動を徹底)。
- 当院への来院は、緊急で受診が必要になった場合を除き、発症日から10日間かつ症状軽快後72時間を経過してからとしてください。この期間内に受診が必要になった場合は、必ずあらかじめ電話でご相談ください。
3 新型コロナに感染したが、無症状で入院していない患者さんの療養(待機)期間等
- 自宅等での療養(待機)期間は国の方針通りです(原則、コロナの検体採取日から7日間)。また今回国は、5日目に検査キットによる検査で陰性であれば、6日目に待機期間を解除してよいことも示しています。
- 当院への来院は、緊急で受診が必要になった場合を除き、検体採取日から(または途中で症状を発症した場合発症日から)10日間(かつ症状軽快後72時間)を経過してからとしてください。この期間内に受診が必要になった場合は、必ずあらかじめ電話でご相談ください。
4 濃厚接触者になった場合
- 外来の患者さん、または患者さんの付き添いの方が濃厚接触者になった場合、自宅等での待機期間は国の方針どおりです(原則5日間)。
- 当院への来院は、最終接触日から7日間を経過してからとしてください。この期間内に受診が必要になった場合は、必ずあらかじめ電話でご相談ください。
- 入院中の患者さんが何等かの理由で濃厚接触者となり入院を継続する場合は、7日間隔離し、7日目の抗原定量検査で陰性であれば、8日目に隔離を解除します。
表 国が示した療養期間(待機期間)の見直し
区 分 |
見直し前(~9/6) |
見直し後(9/7~) |
|
有症状者 |
入院患者 |
発症日から10日間かつ 症状軽快後72時間 |
(変更なし) |
入院患者 |
発症日から7日間かつ症状軽快後24時間 |
||
無症状者 |
検体採取日から7日間 |
原則:検体採取日から7日間(変更なし) |
|
濃厚接触者 |
原則:5日間 (変更なし) |