対象とする疾患・主な治療法
対象とする疾患や担当領域
抗がん剤による副作用及びそれに付随する疾患に対する支持的医療
セルフケア支援外来
がん薬物療法の看護に関する高度な専門知識を有するがん専門看護師や認定看護師が常駐し、電話相談から対面指導まで患者さんとその家族が副作用の波を予測し自らの力で乗り越えられるよう、「セルフケア」の技術を指導します。がん治療の主導権を患者さんの手に取り戻すための新たな基盤となる外来です。
リンパ浮腫外来
手足のむくみ(リンパ浮腫)はがん治療の後遺症として発症します。静岡県内だけでも約2,500人の患者さんがいると推定されながら、適切な治療拠点が見つからない「リンパ浮腫難民」が課題となっています。当外来では、画像検査(リンパシンチグラフィ、ICGリンパ管造影)による診断と、体組成分析を用いた客観的な重症度評価に基づき、保存的治療(圧迫療法)から、形成外科医による高度な顕微鏡下手術(リンパ管静脈吻合術:LVA)まで、シームレスな治療を提供します。
カヘキシア(悪液質)外来
「がん悪液質(カヘキシア)」は食欲不振や急激な体重減少を引き起こします。握力や体組成の精密評価を行い、原因を特定、複数の薬物療法(アナモレリン、漢方等)の処方や栄養指導に加え、理学療法士や看護師と連携した運動療法など、集学的なアプローチを提案します。「がんだから痩せる」の常識を覆し、患者の栄養状態と身体機能を維持する方法を提供します。
口腔ケア外来
がん薬物療法に伴う重篤な口腔粘膜炎などの口腔有害事象は、治療継続に影響を及ぼします。これまで口腔に特化した相談窓口は十分ではありませんでした。本外来では重症化してからの「治療」ではなく、ごく軽微な段階からの「予防的介入」を徹底します。食べる喜びを守り、がん治療の完遂・継続を支えます。
皮膚・爪障害外来
革新的な新規のがん薬物療法(分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤等)は高い効果を示す一方、特有の皮膚障害をもたらすことがあります。がん薬物療法による皮膚・爪障害の豊富な経験を持つ皮膚科医師ならびに、専門看護師が治療初期から先手で予防的スキンケアを指導。患者さんの苦痛を未然に防ぎ、早期治療も行いながら、最新のがん薬物療法を安全に受けていただく医療を提供します。
漢方外来
がん治療に伴う副作用や後遺症の緩和を目的とした「漢方外来」を新設します。現代の薬物療法だけでは管理が難しい全身倦怠感、食欲不振、末梢神経障害、フレイルといった諸症状に対し、西洋医学と漢方医学を適切に組み合わせた統合的な医療を提供します。科学的根拠(エビデンス)に基づき、医師や看護師らが連携するチーム医療を通じて、副作用の軽減を図ります。患者一人ひとりの真のニーズに応え、生活の質の維持・向上を目指します。


