原発不明科について

スタッフ紹介

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原発不明科
部長 小野澤 祐輔

 

原発不明科の特徴・考え方

一般にがんはどこかの臓器に発生し、進行するにつれて他の臓器に転移します。転移したとしても、もともと発生した原発巣の性質を持っていると考えられているので原発巣に合わせた治療が行なわれます。しかし転移巣のみが見つかり、病理組織学的検査でがんの診断がついても、さまざまな検査をしても原発巣がわからない場合があります。これを「原発不明がん」と呼び、原発不明科が診療を担当しています。

静岡がんセンター原発不明科の特徴と治療方針

さまざまな検査で原発巣を探し出す

原発不明がんは、病理検査と画像診断を用いて、原発巣の検索もしくは推定を行います。病理医など経験豊富なスタッフにより、原発巣の特定に至ることも少なくありません。

原発不明でも、多くの診療科と連携しながら適切な治療を提供

検査をしても原発巣がわからない場合は、原発不明がんとして治療(通常は抗がん剤治療)を行います。原発不明がんを数多く診てきた医師が、経過を確認しながら、より適切だと思われる治療を提案していきます。ほとんどは抗がん剤による治療ですが、外科的治療(手術)が必要な場合もあります。

原発不明科からひとこと

静岡県内も原発不明癌をみる病院が増えてきましたが依然として少ないのが現状です。地域のがん診療にお役に立ちたいと存じます。

専門分野・所属学会・資格

小野澤 祐輔(部長)
Onozawa, Yusuke

専門分野

消化器がん(消化管悪性リンパ腫、消化管間質腫瘍(GIST))、頭頚部がんに対する化学療法

所属学会・資格等

日本臨床腫瘍学会(暫定指導医、評議員、がん薬物療法専門医、がん薬物療法指導医)
日本がん治療認定医機構(認定医)
日本内科学会(認定医、専門医、指導医)
日本消化器病学会(専門医)
日本癌治療学会
米国臨床腫瘍学会(ASCO)
日本血液学会
日本頭頸部癌学会
日本造血・免疫細胞療法学会
日本輸血・細胞治療学会
日本消化器内視鏡学会

原発不明科

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