医療現場発のものづくり 顕微鏡下手術時の肘置き台を製品化
2014年11月19日
静岡県立静岡がんセンター
公益財団法人 静岡県産業振興財団 ファルマバレーセンター
平電機株式会社
医療現場発のものづくりを支援するファルマバレーセンターでは、医療現場で必要とされる医療器具やケア用品などのアイデアを募集し、企業と医療機関で共同開発し製品化する支援を行っています。
この度、静岡がんセンター脳神経外科チームおよび平電機株式会社(代表取締役 平 正和、本社:静岡県・長泉町) との共同研究により、脳外科手術用肘置き「Dragonfly・ドラゴンフライ」を製品化いたしました。今回開発した肘掛けは、日本人の体型に合わせたもので、脳外科手術時に肘を固定し体勢維持を補助できるため、術者の負担を軽減することができます。脳神経外科の手術は、数分から数時間かけて同じ姿勢のまま、ミリ単位の動きを必要とされる手術のため、腕や肘には大きな負担がかかっていました。このドラゴンフライは、手術時に使用するフットスイッチなどの機材の邪魔にならないよう、足元の形状をH型タイプ、かさ上げタイプ、三脚タイプの3種類を用意し、2センチ刻みの高さ調整が可能なこと、自立式であることが特徴となっています。
2014年9月「第19回日本脳腫瘍の外科学会」で医療関係者へ紹介し、11月19日の「新価値創造展2014(主催:独立行政法人中小企業基盤整備機構、開催場所:東京ビッグサイト)に出展を予定しています。
【プロファイル】
静岡県立静岡がんセンター:2002年9月に開院、陽子線治療、手術支援ロボット・ダヴィンチなどの高度な先進医療を提供するがんの専門医療機関。2013年4月より特定機能病院。現在、緩和ケア病棟50床含め総ベッド数589床。最先端の治療から心のケアまで全人的な治療を行っており、患者さんに寄り添った医療を目指しています。
ファルマバレーセンター:静岡県東部を中心に医療・健康産業の振興と集積を図るファルマバレープロジェクトを推進するため2003年4月に設置された県の支援機関。①健康基盤づくり、②ものづくり、③ひとづくり、④まちづくりの視点で各プロジェクトを推進しています。ものづくりの分野では、企業の新機種開発、橋渡し研究そして医療者や患者がベッドサイドで必要とする臨床現場発のアイデアを積極的に取り入れたものを製品化する支援をしています。
平電機株式会社:昭和49年創業、主として電気・電子機器の電気接点の製作・加工を金型製作から行っている。保有する精密切削技術を生かしローラー鉗子など医療機器分野へ進出。今回、医療機器販売会社を通じて静岡がんセンターからの依頼を受けて、「Dragonfly・ドラゴンフライ」の開発に着手、数回の試作を経て製品化。現在、他の病院医師からの依頼により別バージョンを試作中。
代表者:代表取締役 平 正和
医療機器製造業許可・第2種医療機器製造販売業許可・ISO13485取得済み
「Dragonfly・ドラゴンフライ」に関するお問い合わせ先
ファルマバレーセンター 企画部
〒411-8777 静岡県駿東郡長泉町下長窪1007番地
電話:055(980)6333 FAX:055(980)6320平電機株式会社
〒411-0932 静岡県駿東郡長泉町南一色632-8
電話:055(986)9826 FAX:055(986)9911静岡県立静岡がんセンター マネジメントセンター
〒411-8777 静岡県駿東郡長泉町下長窪1007番地
電話:055(989)5222 FAX:055(989)5783
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※本件に関するお問い合わせは、下記までお願いいたします。
静岡 県立静岡がんセンター マネジメントセンター 医療広報担当 TEL 055(989)5222