三浦勇也医師、第78回日本消化器外科学会総会で「Under 40奨励賞」を受賞しました
2024年09月03日
肝・胆・膵外科部長 杉浦禎一
2023年7月12日~14日、函館市で開催された、第45回日本消化器外科学会総会 AGSurg Forumにおいて、肝・胆・膵外科の三浦勇也医師がUnder 40奨励賞を受賞しました。
・受賞者 :三浦勇也(肝・胆・膵外科チーフレジデント)
・演題発表:「Efficacy of lymph node dissection for duodenal cancer according to the lymph node station」
▶掲載誌
<研究概要>
これまでに、十二指腸癌とリンパ節転移に関する報告はいくつかありますが、腫瘍の位置とリンパ節転移の特徴を詳細に検討した報告は少なく、手術治療におけるリンパ節郭清の有効性と最適な範囲はまだ明らかにされていません。そこで本研究では、腫瘍の局在とリンパ流を考慮したリンパ節の分類を行い、それぞれのリンパ節郭清の効果を評価しました。その結果、リンパ流の観点から、腫瘍から離れたリンパ節への転移を有する十二指腸癌の症例は術後の生存成績が非常に不良であり、手術単独ではなく、周術期の化学療法を含む集学的治療の検討が必要であると考えられました。
受賞者から
十二指腸癌の治療戦略を立てる上で非常に重要な結果が得られたと考えます。多くの手術治療実績のある当院で、十二指腸癌に関する、さらなる重要な知見を得るべく努力していきます。
肝・胆・膵外科 チーフレジデント
三浦 勇也