主な診断方法・治療法

主な診断方法

内分泌機能検査

血液や尿検査で、ホルモンの過剰/不足がないかを確認します。一部のホルモンは日内変動や食事、体位、ストレスなどの影響を大きく受けるため、朝食抜きで来院いただいてベッド上で安静にした後に採血をしたり、24時間蓄尿検査を行う場合があります。また、内分泌機能を正確に評価するために、標的内分泌臓器に作用する薬剤を投与してホルモン値の変化を観察する検査を行うこともあります。

 

画像診断(超音波検査、CT検査、MRI検査、シンチグラフィ検査)

内分泌機能異常が発覚した場合、その原因を各種画像検査で調べていきます。

主な治療法

糖尿病

内服薬やインスリンなどの注射薬を用いて血糖コントロールにあたります。特に、抗がん剤の影響などで体調や食事摂取量が不安定な患者さんでは、高血糖の是正のみならず低血糖予防にも十分に配慮して薬剤選択・血糖管理目標を決めていきます。

抗がん剤による内分泌障害

免疫チェックポイント阻害薬や分子標的薬により、甲状腺や下垂体、副腎皮質の機能低下をきたすことがあり、適宜ホルモンを補充する治療を行います。

甲状腺疾患

バセドウ病では内服治療が軸となりますが、内服薬では病勢のコントロールが困難な方や、副作用で内服を継続できない方ではアイソトープ治療や手術治療を選択します。アイソトープ治療を行う場合は近隣の治療可能医療機関へ紹介させていただきます。

ホルモンを過剰産生するタイプの甲状腺腫瘍では、頭頸部外科と連携して手術を計画します。

橋本病や甲状腺/頸部の手術・放射線治療などによる甲状腺機能低下症では、内服ホルモン剤によるホルモン補充を行います。

 

下垂体疾患

機能性下垂体腫瘍(ホルモンを過剰産生する腫瘍)では、脳神経外科と連携して手術を計画します。手術のみでは病勢コントロールが困難な場合や、手術そのものが困難な場合には、薬物治療でのホルモン是正を目指します。

下垂体機能低下症では、必要なホルモン補充を行います。

 

副腎疾患

機能性副腎腫瘍(ホルモンを過剰産生する腫瘍)では、必要に応じて泌尿器科と連携して手術を計画します。

下垂体機能低下症では、必要なホルモン補充を行います。

内分泌・代謝内科

内分泌・代謝内科