内分泌・代謝内科について

スタッフ紹介

部長
大川 雄太
医師
古川 祥子
医師
門倉 椋

内分泌・代謝内科の特徴・考え方

内分泌・代謝内科では、がん治療が必要な患者さんに合併した内分泌疾患(甲状腺、下垂体、副腎などのホルモン異常)や糖尿病、脂質異常症などの代謝疾患について診断・治療を担当しています。
内分泌代謝機構は、生きていく上での様々な身体的・精神的ストレスに適応し、身体の恒常性を保つ(=正常な働きを維持する)ための大事な仕組みです。内分泌代謝作用を持つ体内物質を“ホルモン”と呼びます。食生活の欧米化によって本邦でも患者さんが増えている糖尿病も、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの作用不足によって起こる病気です。血糖値が高いと、傷の治りが悪くなったり、感染症に弱くなったりします。そのため、外科あるいは内科的ながん治療をスムーズに開始できなかったり、治療中に様々な合併症・トラブルが起きてしまうおそれがあります。
また、近年新たに使用されるようになった一部の抗がん剤では、様々な内分泌代謝臓器の障害が起こることがわかっています。
各科でのがん治療が滞りなく進められるよう、がん治療と併行して内分泌疾患や代謝疾患のマネジメントを担当します。

静岡がんセンター内分泌・代謝内科の特徴と治療方針

スムーズながん治療のために糖尿病を管理

他院で糖尿病治療中の方や、がんの診断時・治療前の検査で初めて糖尿病であることが分かった方について、がん治療にスムーズに移れるように血糖コントロールを行っていきます。特に、膵臓など血糖値の調節に重要な働きをしている臓器のがんでは、経過中あるいは治療後に糖尿病が悪化してしまうことがあります。治療前から細やかに血糖管理を行うため、がん治療の際に標準的なスケジュールよりも早めに入院して頂いて血糖管理を開始することがあります。

がん治療による内分泌代謝臓器の合併症に対応

がん治療によって生じた内分泌代謝障害について、早期検査・治療にあたります。一部の抗がん剤で起こるこれらの障害では、倦怠感(だるい)・食欲不振・体重減少などが起こることがありますが、特徴的な自覚症状や血液検査異常に欠けることから、早期に正確な診断にたどり着くのが難しい場合があります。各科と緻密に連携し、がん治療ができるだけ滞らないよう治療を行います。

内分泌・代謝内科からひとこと

糖尿病や内分泌疾患があっても、安心して必要ながん治療を継続できるよう、当科でサポートしていきます。

専門分野・所属学会・資格

大川 雄太(部長)
Okawa, Yuta

専門分野

内分泌代謝内科(特に視床下部・下垂体・副腎領域)

所属学会・資格等

日本内科学会(総合内科専門医)
日本内分泌学会(専門医)
日本糖尿病学会(専門医)
日本間脳下垂体腫瘍学会
日本神経内分泌学会

古川 祥子(医師)
Furukawa, Shoko

門倉 椋(医師)
Kadokura, Ryo

内分泌・代謝内科

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