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腫瘍循環器科 医師募集

腫瘍循環器科の紹介

静岡がんセンターでは、2002年の開設にあたって、それまで国内のがんセンターでは整備が十分ではなかった総合診療部門を充実し、患者家族支援も強化し、全人的医療の実践に努めてきました。当循環器内科も開院当初から心疾患をお持ちのがん患者さんの診療に寄り添いサポートを続けてきました。がん患者特有の血栓症や、がん治療の影響による心不全、不整脈など、がん治療薬の発展とともにがん関連の心疾患も増え、積極的に対応しています。また、近年、がん患者さんの高齢化が顕著で、初診患者さんの年齢は開院当初の64歳から20年後には71歳に達し、心疾患の合併例が増加しています。

腫瘍循環器という言葉ができ、2018年に第1回腫瘍循環器学会が開催されましたし、ESCのガイドラインでは2022年に初めてCardio oncologyという項目ができ、「腫瘍循環器の使命はがん治療を止めないことである」との画期的な提言が出されたばかりです。

がんの分野も循環器の分野もともに⽇進⽉歩であり、双方の知識を⽇々更新していくことは容易ではありませんが、当科が介入しマネージメントすることによってがん治療が継続され、元気に退院する患者さんに接していると、カテーテル治療やCCU管理とはまた異なったやりがいを日々、感じています。当院は国内のがんセンターとしてトップ3に位置するハイボリュームセンターであるにもかかわらず、各診療科との垣根は低く、⽇常診療のみならず臨床研究なども横断的に⾏いやすい環境が構築されています。特に、ゲノム医療に関しては1万例を越えるがん患者さんの生殖細胞系列ゲノム情報がデータベース化され、二次的所見として発見される循環器遺伝性疾患のマネージメントも当科の業務の一部となっています。

　現在の診療のレベルを発展させ、研究活動等も積極的に行い発信していきたいと思っています。「循環器内科」という診療科標榜が新たに「腫瘍循環器科」と変更される機会に、一緒に腫瘍循環器医としてこの分野を開拓し活躍していただける⽅を⼼からお待ちしております。

応募資格等

お問い合わせ

静岡県立静岡がんセンター　 総務課企画人材班
電話：055-989-5743（直通）　● E-mail：scc-jinzai@scchr.jp
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